再開発で街が激変!いまや東京を代表するオフィス街に
「大崎」は東京都品川区に位置する、JR山手線、湘南新宿ライン、埼京線、東京臨海高速鉄道りんかい線の駅。1日の乗車人数は、JRで17.3万人ほど、りんかい線で6.5万人ほどです。
大崎という地名が初めて歴史上に出てくるのは、1640年の地図とされています。『南浦地名考』によれば、 大崎の地名は秩父山より続く尾崎に由来するそうです。
「大崎」駅は1901年、日本初の私鉄である日本鉄道、品川線の駅として開業。当時は畑のなかの駅でしたが、1913年、電気機器メーカーの明電舎が駅西側に大崎工場を創設したのを皮切りに、様々な工場が創業。工場地帯として発展していきます。
工場以外に目立ったスポットのない大崎でしたが、1982年、東京都による「東京都長期計画」のなかで、大崎・五反田エリアを「副都心」と位置づけたことで、開発への期待が高まります。1987年、星製薬や日本精工などの工場跡地に「大崎ニューシティ」が誕生。そのころから、工場移転が本格化し、再開発計画が次々と浮上しましたが、バブル崩壊により開発スピードは一時停滞します。
しかし1999年に、計画から15年の歳月をかけて「ゲートシティ大崎」がオープン。さらに2002年に都市再生特別措置法に基づき、五反田から大崎にかけての地域が都市再生緊急整備地域に指定されると、オフィスと住居が一体となった街づくりが一気に加速します。
また同じ時期に、東京臨海高速鉄道りんかい線が延伸開業し、埼京線との直通運転を開始。さらに湘南新宿ラインも停車するようになると、一気に「大崎」駅を発着する列車も増加。駅機能が拡張されていきます。
2007年、明電舎の工場跡地に「ThinkPark」、2009年、老朽化した木造住宅・住商併用施設が密集していた地域に「大崎ウエストシティタワーズ」、2011年、ソニー旧大崎西テクノロジーセンターの跡地に「NBF大崎ビル」、2014年、大規模複合再開発ビル「大崎ウィズシティ」と、駅西口に次々とオープン。これらの施設は、駅東口の「大崎ニューシティ」「ゲートシティ大崎」と、駅を挟み、ペデストリアンデッキを介してつながっています。
こうしていまや大崎は、東京を代表するオフィス街へと変貌していきました。その激変ぶりは、駅の利用者にも現れています。山手線全29駅の2000年と2018年の乗車数を比べると、「品川」151.2%増、「秋葉原」190.5%増と続き、「大崎」は堂々の第1位。しかも303.2%増と圧倒的な成長率を誇っています。
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