「SNS(企業発信)」は、地道に磨き上げる覚悟が必須
ここ数年、FacebookやTwitterなどを活用し、採用広報を目的として求人企業が情報発信するパターンが、よく見られるようになりました。
しかし、これらの採用系アカウントは「SNSに詳しい特定の社員に任せたきりとなり、気づいたら廃れていた」というケースが少なくありません。
そのため、SNSの企業ページ・企業アカウントを採用広報の手段として効果的なものとするには、チームとして継続的に育てていく必要があります。
なお、SNSを効果的な採用広報ツールに育てあげた事例としては、2013年に運用が始まったアマゾンジャパンのFacebookページ「Inside Amazon(https://www.facebook.com/AmazonJapanCaree)」が挙げられるでしょう。各部門の採用担当者たちがチームで週1〜2回の情報発信を地道に6年以上「継続」した結果、このFacebookページは2019年3月時点でフォロワー数12万人にまで成長しています。
「SNS(個人発信)」は、従業員を信じる企業の特権
2018年あたりから急速に増えてきたのが、従業員がSNS(個人アカウント)を活用して「自社の採用情報を発信する」「就職希望者の質問に答える」「自分の仕事を紹介する」「退職時に在籍中の思い出を語る」といったケースです。
このようにインターネットという開かれた場において、候補者と採用担当者、あるいは事業・開発現場の最前線にいる従業員たちが双方向にコミュニケーションすることによって、最近は採用情報だけでなく、カルチャーや人となりまでもが伝わるようになりました。
たとえば、ZOZOテクノロジーズにおいては、Twitter上で「#ZOZOTech質問会」や「#zozoは楽しく働く」などのハッシュタグをつくり、気軽なコミュニケーションの場をつくっています。
従業員のSNS投稿においては、(従業員を信じていないかのような)過剰なソーシャルメディアガイドラインを設けて制限する企業が多いなか、同社での企業と従業員との良好な関係性をここから垣間見ることができます。
SNS上でこのようなアプローチは、従業員を信じて任せられる企業の特権と言えるでしょう。