豪中銀の景気認識、慎重ながらやや楽観的なトーン

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豪中銀の金融政策については予想通りです。ただ、声明に示された豪中銀の豪経済に対する認識は、他の国際機関や中欧銀行に比べて、比較的楽観的でした。足元の経済指標の落ち着き、もしくは悪化が思っていたほどではなかったことが背景と見られます。ただ、豪経済には気がかりな点もあり、金融緩和姿勢は当面維持されそうです。

オーストラリア準備銀行:市場予想通り政策金利を据え置き、当面の据え置きも示唆

オーストラリア(豪)準備銀行(RBA;中央銀行)は2020年7月7日に政策金利の誘導目標を市場予想通り、過去最低の0.25%に据え置くことを決定しました。

 

また、3年国債の利回り目標(0.25%、イールドカーブコントロール)を維持することも決定しました。なお、声明で債券の購入について(目標レートの維持に)、必要であれば購入を継続する方針であるものの、最近は国債利回りが目標近くで推移しており、債券購入を控えていることを示唆しました。

 

また今後の金融政策の方針について、完全雇用に向けた進展が見られることと、インフレ率が2~3%の目標バンドの範囲内で持続的に推移すると確信が持てるまで、政策金利を引き上げない方針を維持しました。

どこに注目すべきか:豪中銀、声明、雇用市場、失業者、感染拡大

豪中銀の金融政策については予想通りです。ただ、声明に示された豪中銀の豪経済に対する認識は、他の国際機関や中欧銀行に比べて、比較的楽観的でした。足元の経済指標の落ち着き、もしくは悪化が思っていたほどではなかったことが背景と見られます。ただ、豪経済には気がかりな点もあり、金融緩和姿勢は当面維持されそうです。

 

今月の豪中銀の声明を前月と比べると、景気に対して若干、楽観的なニュアンスがうかがえます。例えば、世界経済について前回(6月2日)の声明文では世界経済は深刻な景気後退に直面している、という表現でした。

 

しかし、今回の世界経済についての表現は景気後退をしてきたという表現に変更しています。また、声明の後半では豪経済について、当初想定していた程にはひどくない、といった表現も見られます。

 

豪中銀は8月に公表予定の金融安定報告で経済成長率を公表しますが、20年の成長率は、前回のマイナス6%から上方修正する可能性も考えられます。最近の経済指標を見ると、6月の豪総合購買担当者景気指数(PMI)は52.7と景気回復の目安の50を超えています(図表1参照)。

ピクテ投信投資顧問株式会社
運用・商品本部 投資戦略部 ストラテジスト 

日系証券会社のシステム開発部門を経て、外資系運用会社で債券運用、仕組債の組み入れと評価、オルタナティブ投資等を担当。運用経験通算15年超。ピクテでは、ストラテジストとして高度な分析と海外投資部門との連携による投資戦略情報に基づき、マクロ経済、金融市場を中心とした幅広い分野で情報提供を行っている。経済レポート「今日のヘッドライン」を執筆、日々配信中。CFA協会認定証券アナリスト、日本証券アナリスト協会検定会員(CMA)

著者紹介

ピクテは1805年、スイス、ジュネーブにおいて会社創設以来、一貫して資産運用サービスに従事し、運用サービスに特化したビシネスモデルを展開してまいりました。信用格付ではフィッチ・レーティングスからAA-の格付けを取得しております(2018年5月末現在)。注:上記の格付はピクテ・グループの銀行部門の債務の信用に対するもので、運用部門や運用能力に関するものではありません

1981年、日本経済や株式市場の調査を目的に東京事務所を設立しました。その後、1987年から機関投資家を対象とした資産運用サービス業務を開始、1997年には投資信託業務に参入し、運用資産総額は1.98兆円となっています(2018年12月末現在)。外資系運用機関の大手の一角として、特色ある資産運用サービスをお届けしております。

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