投資のプロフェッショナルである機関投資家からも評判のピクテ投信投資顧問株式会社、マーケットレポート・ヘッドライン。日々のマーケット情報を専門家が分析・解説します。※本連載は、ピクテ投信投資顧問株式会社が提供するマーケット情報・ヘッドラインを転載したものです。

「相続税の税務調査」に 選ばれる人 選ばれない人
>>1月16日(木)開催・WEBセミナー

 

6月の米ISM景況指数は製造業、非製造業ともに50を上回る結果となり、景気の底打ちをうかがわせる数字となっています。想定を超えた金融・財政政策による支援と、経済活動再開を反映した動きと見られます。内容的にポジティブな面も見られますが、なお持続性に課題は残ると思われます。

米ISM景況指数:製造業、非製造業ともに50を超えて、前月に比べ改善を示唆

米サプライマネジメント協会(ISM)が2020年7月1日に発表した6月の米ISM製造業景況指数は52.6と、市場予想の(49.8)、前月(43.1)を上回りました(図表1参照)。

 

また、7月6日に発表された6月の米ISM非製造業景況指数は57.1で、市場予想(50.2)、前月(45.4)を大幅に上回りました。同指数は50が景気の拡大・縮小の目安です。

どこに注目すべきか:米ISM景況指数、新規受注、入荷遅延、雇用

6月の米ISM景況指数は製造業、非製造業ともに50を上回る結果となり、景気の底打ちをうかがわせる数字となっています。想定を超えた金融・財政政策による支援と、経済活動再開を反映した動きと見られます。内容的にポジティブな面も見られますが、なお持続性に課題は残ると思われます。

 

まず、指数の構成要因から、プラス面を振り返ります。製造業を例に取ると、回復を実感するのは新規受注や生産指数です(図表2参照)。製造業の新規受注は56.4と前月から24.6ポイント改善し、生産も57.3と、5月から24.1ポイントも改善しました(図表2参照)。米国では一部の州で5月月初から経済活動が再開したことを受け、6月にかけて製造業に活気が戻ってきたことがうかがえます。

 

同じ傾向は非製造業にも見られます。非製造業の6月の景況指数は66.0と5月の41.0から急回復しました。また当面の需要を示唆する新規受注も61.6と5月の41.9を大幅に上回りました。金融・財政施策の支援と経済活動再開は、想定以上に改善に寄与した可能性も考えられます。

 

6月の製造業指数では入荷遅延が低下しました。通常、入荷遅延指数の上昇は景気改善(多忙による配送遅延)で、反対に低下は活況の低下を示します。

次ページ「入荷遅延指数の上昇」現状の意味は…(図表1,2)

【ご注意】
●当レポートはピクテ投信投資顧問株式会社が作成したものであり、特定の商品の勧誘や売買の推奨等を目的としたものではなく、また特定の銘柄および市場の推奨やその価格動向を示唆するものでもありません。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。当レポートに基づいて取られた投資行動の結果については、ピクテ投信投資顧問株式会社、幻冬舎グループは責任を負いません。
●当レポートに記載された過去の実績は、将来の成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当レポートは信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当レポート中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資家保護基金の対象とはなりません。
●当レポートに掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

人気記事ランキング

  • デイリー
  • 週間
  • 月間

メルマガ会員登録者の
ご案内

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

メルマガ登録
会員向けセミナーの一覧