どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、東急電鉄東横線とJR横浜線の接続駅「菊名」。

大地主が大反対!駅の予定地が変更となった過去

「菊名」は横浜市港北区に位置する、東急電鉄東横線とJR横浜線の接続駅です。東急駅の1日の乗降数は14万人弱、JR駅の乗車数は5.4万人ほど。近年はゆるやかな増加傾向にあります。

 

地名の由来は、相模国三浦郡菊名邑の豪族・菊名一族が移住してきて開発したから、など諸説あります。その地名が歴史上に登場するのは鎌倉時代。駅東口にある「蓮勝寺」の山号(仏教の寺院に付ける称号)は「菊名山」といい、創建は1312~1317年ごろといわれています。意外と大昔から伝わる地名なのです。

 

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駅が誕生したのは、大正時代が終わる1926年。当時、東急電鉄は田園調布や日吉のように整備された街を作ろうとしていました。駅東口から隣駅「妙蓮寺」方向に100メートルほど行った先にある錦が丘の住宅地のなかに、放射線状の街区があるのは、その名残です。駅は当初、この辺りに作られる予定でしたが、付近の地主が大反対。結局、造成した土地はそのままに、現在地に駅舎を建てることとなりました。

 

駅の誕生によって、このエリアでは比較的早くから宅地化が進んだ菊名。1939年に港北区が誕生する際には、「菊名区」とする案もあったほど。最初の庁舎が「菊名」駅周辺に作られたのはそのためです。

 

また駅はすり鉢状の底の部分に作られたため、以前は少しの雨でも駅が冠水していました。「菊名付近、冠水のため」と、東横線が不通になることもしばしばあったとか。1972年、東急電鉄と当時国鉄双方が、線路をかさ上げし、それに合わせて駅舎は橋上化され、問題は改善されました。

 

駅周辺は、80店舗ほどの商店街があるほかは、基本的に閑静な住宅街。駅近くまで丘がせり出しているような立地で、坂を避けてはどこにも行けないほどです。荷物が多い日や、ちょっとお酒を飲んだ帰りなどは、大変な思いをします。自由に動ける単身者であれば、住むなら駅チカがマスト、といえる街です。

 

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