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新興国も20年の成長率見通しがマイナス3.0%に引き下げられましたが、特色は国によるバラツキが大ききなったことです。感染収束が早く、経済対策行われている中国は例外的に安定していますが、インド、ブラジル、ロシアは軒並み大幅な下方修正となっています。これら3ヵ国の感染者数は米国についで多く(2位ブラジル、3位ロシア、4位インド)なっています。IMFは感染拡大を予想に相当反映している模様です。
次に、WEOのシナリオに注目します。IMFが検証するリスクシナリオには医療面での進展や、早期経済活動の再開など上方修正の可能性にも言及しています。しかし、やや印象が強いのは再下方修正の可能性です。基本シナリオで5.4%成長を見込む21年の世界の成長率(図表2参照)は、仮に21年初めに感染第2波が発生すれば4.9%下振れすると見込んでいます。その結果、21年の成長率はほぼゼロとなることも「リスクシナリオ」とし示唆しています。
21年のリスクシナリオ実現の可能性に今から身構える投資家は少ないとは思います。そこまで懸念するIMFと市場の間のギャップには注意が必要と見ています。
※当レポートの閲覧に当たっては【ご注意】をご参照ください(見当たらない場合は関連記事『IMF世界経済見通し、何よりも感染を恐れる』を参照)。
(2020年6月25日)
梅澤 利文
ピクテ投信投資顧問株式会社
運用・商品本部投資戦略部 ストラテジスト
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