どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、小田急電鉄小田原線「喜多見」。

高級住宅地「成城」の影に隠れて、知名度は低迷

「喜多見」は東京都世田谷区位置する、小田急電鉄小田急小田原線の駅です。都内でも随一の高級住宅地「成城学園前」駅の隣で、さらに先を行くと「狛江」駅。小田急線沿いの23区と市部の境に位置し、1日の乗降客数は3.5万人程度です。

 

喜多見という地名は、鎌倉時代直前、1274年の古文書で登場します。江戸氏の一族、木田見氏が、この地方を分領して居を構えていたとされています。「木田見」から「北見」、そして「喜多見」と変化していったという説が有力です。

 

近代になるまで、江戸、東京の片田舎に過ぎませんでしたが、関東大震災後は、都心からの移入がスタートします。成城学校から分離した成城学園が、砧村大字喜多見字東之原に移転することになり、この地も開けていくことになります。「成城学園前」駅ができると、小田急線以北を喜多見成城北、以南を喜多見成城南と呼ぶようになります。1936年、砧村は東京市に編入され世田谷区に、大字喜多見は喜多見町に、喜多見成城北と南は合併して成城町となりました。

 

 

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このように喜多見というと世田谷区の末端で、お世辞にも認知されているとは言い難いエリアですが、全国的に有名な成城学園も元々は「喜多見」。実際に喜多見の住民に住まいをたずねると、その多くが「住まいは成城」と答える、という笑い話がありますが、歴史をさかのぼれば、言いすぎというわけではないのです。

 

「成城学園前」駅から先、小田原方面の線路は進行方向右側に分岐。その先には「喜多見検車区」があります。そのため始発電車があるのは「成城学園前」駅で、「喜多見」駅は始発電車はおろか、各駅停車しか停まりません。「せめて『喜多見』を出た先に車庫があれば……」と嘆く人がいるのもうなづけます。

 

少々残念感が漂う「喜多見」ですが、駅を挟んで南北に「喜多見商店街」が伸び、夕方には買い物客でにぎわいをみせてくれます。駅から離れると、閑静な住宅街。緑や畑も点在し、成城らしい高級感は薄れますが、良好な住環境が広がっています。

 

 

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