廊下をリビングに取り入れて、空間を最大限に活かす
【Mさんのリノベーション内容】
住環境や予算的にはこの物件がベストだけど、とにかく間取りが気になる。Mさんの悩みはその一点でした。以前に部分的にいじる〝なんちゃってリノベ〞を施された中古物件であったため、変な場所に壁があったりエアコンを配置する場所がちょっとおかしかったりと、確かに一般的に見ると売りにくい物件でもありました。
しかし73平米と広さは十分。間取りを作り変えさえすれば、ものすごく素敵な部屋になることが分かったのでMさんは中古リノベを決意されました。
【リノベ後の写真を見る】からわかるように、まずは奥にあったLDKを手前に移動。そしてもともとLDKがあった場所には寝室、子ども部屋、ウォークインクローゼットを確保しました。
大きな特徴は、廊下の壁を抜いてリビングに取り入れた点。こうすることで家族のくつろぎ空間をより広く仕上げることができます。さらにそこには黒板塗装をした引き戸をつけて遊び心も欠かしません。
なかなか大胆な間取り変更ですが、実はほとんどの住設機器は以前使っていたものをそのまま利用しているため、費用は1000万円以内におさまっています。このように、工夫次第では最大限にコストパフォーマンスを高めることができるのです。
【リノベーション費用詳細】
解体処分工事:90万円
造作意匠工事:180万円
建具家具工事:120万円
設備刷新工事:200万円
電気防災工事:75万円
内装仕上工事:150万円
インテリア工事:100万円
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合計:915万円
※設計・諸経費は含んでいません
※参考価格であり契約金額ではありません
※税抜価格です
※本記事は、株式会社シンプルハウス代表取締役・山本武司氏の書籍『中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」』(幻冬舎MC)から一部を抜粋したものです。
山本 武司
株式会社シンプルハウス 代表取締役