「なんで隙間が?」子どもの将来を考えた納得リノベ
【リノベーション内容】
予算の関係であまり間取りを変えられなくても、新しい家具を揃えることができなくても、少しの工夫で見違えるほど変えることができます。「絶対にシンプルハウスでリノベがしたい」と熱望してくださったYさんファミリーのご自宅は、できるだけ既存のものを活かすことで費用を抑えることに成功。【この記事の写真を見る】からわかるように、ポイントは何といっても、壁と天井に隙間をつくった子ども部屋。この隙間、実は大きな意味があるのです。
【Case18】今だけではなく未来を見つめた計画的なリノベーション
予算的に間取りはあまり変えられないものの「子ども部屋はオープンだけど、姉弟なのでちゃんと間仕切りを作りたい」というご要望から、リビングの隣に扉のない大きな開口
部を二つ設けました。圧迫感が出ないよう、壁と天井に隙間をつくって抜け感をプラスしたのも特徴です。
お子さんがまだ小さいのでいつでも目が届くようにこの形にしたのですが、実はほかにもう一つ理由がありました。子どもはいつか巣立つもの。これなら「子ども部屋が必要なく
なった」という際に、板を一枚取り外すだけで二部屋を一つの広い空間へと変えることができるのです。
また、あえて単純な構造にすることで後々「やっぱり子ども部屋には扉を付けよう」となった場合でもすぐに対応することができます。キッチンのタイルや扉は元のままで十分に魅力があったのでそのまま活用。既存のものをうまく活かすのもリノベの面白さです。
実はプラン途中に奥さまの妊娠が発覚! 臨機応変にダイニングスペースだった部分を収納室に変更することで、三人目のお子さんのお部屋もしっかり確保することができました。
【リノベーション費用詳細】
解体処分工事:85万円
造作意匠工事:150万円
建具家具工事:100万円
設備刷新工事:200万円
電気防災工事:60万円
内装仕上工事:100万円
インテリア工事:100万円
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合計:795 万円
※設計・諸経費は含んでいません
※参考価格であり契約金額ではありません
※税抜価格です
※本記事は、株式会社シンプルハウス代表取締役・山本武司氏の書籍『中古住宅×リノベーション ローコストで叶える「世界にひとつだけの家」』(幻冬舎MC)から一部を抜粋したものです。
山本 武司
株式会社シンプルハウス 代表取締役