どこの街に住むかの選択は、仕事やプライベートに大きな影響を与える。さらに家賃が家計支出の大きなウェイトを占めることを考えると、居住地は資産形成までも左右するといえる。総合的に考えて住みやすい街はどこなのだろうか? 20代後半から30代前半の単身会社員の住み心地を考えていこう。今回取り上げるのは、JR山手線「巣鴨」駅。

「巣鴨」はいつからシニアの街になったのか?

「巣鴨」駅は、東京都豊島区に位置する、JR山手線と都営地下鉄三田線の接続駅です。JR駅の乗車人数は1日7.7万人ほど、都営地下鉄駅の乗降者数は1日9.5万人ほどです。

 

 

巣鴨という地名の由来は諸説ありますが、有力なのが、この地にあった池に多くの鴨の巣があったから、というもの。そのほか、近くを流れる石神井川に対して、洲処面(=すがも、洲に向き合った場所)に由来するという説も。「洲鴨」や「須賀茂」などと表記されてきましたが、江戸時代に巣鴨村が誕生し、現在の表記に至ります。

 

江戸時代は中山道の沿道でにぎわった街でしたが、1891年、それまで上野にあったとげぬき地蔵で有名な高岩寺が巣鴨に移転。1903年には「巣鴨」駅が開業し、街に大きな変化を与えました。

 

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駅の北側は、高岩寺の門前町として発展してきたエリアで、メイン通りとなる「巣鴨地蔵通り商店街」は旧中山道。江戸中期から休憩所として栄え、現在は「おばあちゃんの原宿」として、東京でも屈指の観光地に。4の日(4日、14日・24日)は高岩寺の縁日が開かれる日で、まともに歩くのも難しいほど混雑。休日と縁日が重なる日は、10万人ほどの人手になります。

 

「おばあちゃんの原宿」と呼ばれるようになったのは、1985年、読売新聞で原宿・竹下通りと対比させて巣鴨の縁日のにぎわいが紹介されたのがはじまり。さらに1986年にNHKで報道されたのをきっかけに、多くのマスメディアで取り上げられるようになりました。商店街の多くが個店で、中高年向きの衣料品店などが話題となり、巣鴨=中高年の街というイメージが確立されました。ここから発信された「開運の赤パンツ」は、全国的にも有名になっています。

 

しかし商店街を訪れる人の大半は中高年というのは、間違ったイメージです。塩大福やあんソフトクリーム、たこ焼き……食べ歩きをしながら歩いているのは若者ばかり。実は商店街周辺にはグルメサイトでも高評価を獲得する飲食店が多く、若者を中心ににぎわっているのです。

 

観光地化している商店街ですが、日用品が買えるスーパーは小型店が点在する程度。地域住民の生活を支えているのは、巣鴨駅周辺です。駅には使い勝手のいいテナントが入る「アトレヴィ巣鴨」、北口には「西友巣鴨店」、南口には「サミットストア巣鴨店」があります。巣鴨は「観光」と「日常」、2つの顔を持つ街だといえるでしょう。

 

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