購入検討のきっかけは、全体では「結婚」が最も多い
住宅購入や住み替えを検討するとき、そのきっかけは、どんなことでしょうか。
リクルート住まいカンパニーではこのほど、2019年度『住宅購入・建築検討者』調査の結果を公表しました。この調査は住宅の購入・建築を検討している人を対象に、検討する物件の種別、検討にあたって重視する条件などを把握することを目的としたものです。
インターネットによるアンケート調査で、過去1年以内に住宅の購入・建築、リフォームについて「具体的に物件を検索した」、もしくは「建築・リフォーム会社の情報収集をした」人などを調べています。調査地域は首都圏、関西などで、2019年12月6日~11日に調査を行いました。
まずは、住宅購入検討のための行動をとったか、調べました。結果は、過去1年以内に「住宅購入検討のための行動を行った」もしくは「購入する物件や、建築・リフォームの依頼先と契約した」人の割合は、全体の14.9%となりました。
購入検討状況を見ると、「初めての購入、建築」が74.4%となり、次いで「買い替え」が16.6%となりました。
購入検討のきっかけとしては、全体では「結婚」が最も多く(17.8%)、ついで「第一子出生」(14.6%)となりました。地域別に見ると、札幌市、仙台市、広島市では「第一子出生」が最も多くなったとのことです。
「住まいの買いどき」と感じていた人はどれくらい?
続いて、一戸建てか、マンションか、どのような住宅への住み替えを検討したのか調べています。
結果は「新築一戸建て」メインで、「注文住宅」を並行して検討する人が38.8%と最も高くなりました。次に「中古マンション」メインで、「新築マンション」を並行して検討する人が33.3%となりました。
「注文住宅」検討者は並行検討率が全体的に低い傾向となりました。
最後に、「住宅の買いどき感」を調べています。住み替えを検討している人のうち、2019年度に「住まいの買いどき」と感じていた人は54.4%となりました。エリア別では、東海地方の66.2%が最も高かったとのことです。
「住宅の買いどき感」を感じている人に、住み替えを検討している理由をたずねると、「いまは、住宅ローン金利が安い」が最多で41.1%となりました。
以下、「いまは、価格・費用がお手頃」で29.0%、「これからは、不動産価格・費用が上昇しそう」で26.2%となりました。
ここまで、リクルート住まいカンパニーの調査を抜粋してご紹介しました。
同社では、「第一子出生」よりも「結婚」を機に住み替えを検討している人が全体では多く、購入・建築を検討している人のうち「住まいの買いどき」と感じている人は54.4%と過半数になった点に注目しているようです。
2019年まではマンション、一戸建てともに不動産販売は堅調でした。それが、今回の「コロナショック」を機に、どのように人々の意識が変わるのか、今後の調査を注目しましょう。
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