不動産投資に向いている物件、向いていない物件は、どのような基準で判断すべきでしょうか。今回は、「立地」の重要性について入居者ニーズなどの観点から見ていきます。

不動産投資の成功は「入居者ニーズ」の把握から・・・

不動産投資をこれから始めようという人の中には、「何を基準にして物件を選べばよいのか、まったく見当がつかない」という方もいることでしょう。

 

本連載ではそのような人のために、不動産投資を成功させるうえで、最低限押さえておきたい物件選びの基本的なポイントや注意点などについて解説していきたいと思います。

 

初めに、もっとも重要な点から指摘するのであれば、不動産投資の成否を左右する大きな鍵を握るのは、やはり立地の選択です。マンション、アパートのような住居系の収益物件を運用していくうえでは、入居者ニーズを的確にとらえることが必要となります。

 

入居希望者が最も重視する要素とは?

多くの賃貸住居の入居希望者がまず検討するのは、「マンション、アパートがどのような場所にあるのか」ということのはずです。

 

ご自身が大学進学や就職などをきっかけとして、ひとり暮らしすることになり、部屋探しをしなければならなくなったときのことを思い出してみても、おそらく、もっとも気にかけたのは、「職場に近いだろうか」「周囲はどのような環境なのだろうか」「駅からは歩いて何分なのだろうか」などというように物件の立地に関する事柄だったのではないでしょうか。

 

もちろん、中には立地よりも、部屋の内装や外観デザインなどを何よりも重視する人もいるかもしれませんが、おそらく少数派のはずです。

 

ちなみに、不動産会社のパナホーム不動産が首都圏の賃貸物件に住んでいる入居者を対象に2011年に行ったアンケート調査でも、「現在の賃貸住宅に入居を決めた理由」でもっとも多かったのは下記にあげたグラフが示すように「立地(交通便・利便性)」となっています。

 

[図表]現在の賃貸住宅に入居を決めた理由

 

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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