本連載では、クリニック開院サポート実績600件超、医療に特化したサポートを提供する税理士である筆者が、独自に培ったクリニックの「開業ノウハウ」を公開します。

開業5年以内に倒産する事例も増加

近年、開業5年以内に倒産するクリニックが増加しています。勇を鼓して独立したものの、期待した成果がないと感じる医師・歯科医師の方は少なくありません。


ひと昔前は、医療機関の倒産など、あまり考えられないことでした。しかし、帝国データバンクが行った「医療機関・老人福祉事業者の倒産動向調査」によると、2000年から2015年までに倒産した医療機関は527件にものぼります。

 

クリニックの経営には、重大な影響を及ぼす可能性が高い、さまざまなリスク要因があります。それらに無防備なまま開業すると、経営が立ち行かなくなることも考えられます。

成功しているクリニックが押さえているポイントとは?

ですがその一方、厳しい状況にもかかわらず、集患に成功しているクリニックがあることも事実です。筆者のこれまでの経験からいうならば、クリニック開院を成功させるために欠かせないポイントとして、次の7点が挙げられます。

 

 ①資金調達
 ②物件探し
 ③物件選び
 ④開業時期
 ⑤スタッフ採用
 ⑥医療器械選定
 ⑦標榜科目

 

これらに留意することで、クリニックの開業からその後の経営まで、リスクを下げることが可能なのです。次回以降は、これら7つのポイントについて、具体的に解説していきます。

本連載は、2016年4月刊行の書籍『改訂版 クリニック開業読本』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

改訂版 クリニック開業読本

改訂版 クリニック開業読本

髙田 一毅

幻冬舎メディアコンサルティング

2000年から2015年の医療機関の倒産件数は527件。経営破綻した医科・歯科クリニックの8割は破産を選択せざる得なく、再起も難しい状況です。このような厳しい状況の中でも集患に成功しているクリニックが存在するのはなぜでしょ…

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