9兆円近く…巨額資産の99%を「50代」から築いた投資家とは

50代以降に9兆円近くもの資産を築いたウォーレン・バフェット氏。資産形成に成功した理由は、彼自身の生活態度や投資哲学にあると考えられます。本記事は、一般社団法人日本つみたて投資協会代表理事の太田創氏が、長期投資成功のポイントについて解説します。

50代以降で9兆円近い資産形成に成功した理由

タイトルを見て、すぐにその投資家の名前が分かる読者は、かなり投資に詳しい方でしょう。そのほとんどの資産を50代から築いた投資家は誰あろう、かのウォーレン・バフェット氏です。

 

1930年生まれの米国人であるバフェット氏は11歳で株式投資を始め、のちにバークシャー・ハサウェイ社を買収、現在は同社の筆頭株主、会長兼CEOとして多くの企業の株式を保有し、総資産は9兆円とも言われています。

 

さて、なぜバフェット氏は9兆円近くの資産を50代以降に築くことができたのでしょう。それは、氏の生活態度や投資哲学と関係がありそうです。彼は多くの格言を残していますが、以下はつみたて投資を実践していくうえでも、大変参考になるものです。資産形成を目指す皆さんには、ぜひともしっかりと理解していただき、ご自分の血肉としてください。

地道な格言を、しっかり胸に刻んで投資に臨もう

1.正しいお金の使い方を知る

 

「人間の行動のほとんどは習慣から成り立っている。普段は気にしないが、いったん習慣を変えるとなったら、ほとんど変えられないことがわかるだろう。お金の習慣で大切なのは、常に予算の上限を決めておくこと、高利で借金しないこと、定期的に投資をしていくこと。この3つである」

 

このバフェット氏の考え方は、お金と付き合う基本的なものなのですが、実は多くの方が「実践できそうでできない」のではないかと推察しています。

 

たとえば、浪費は予算上限を超えることですし、世の中には平気でリボ払いをする人もたくさんいます。定期的に投資することも、できそうでできないことのひとつでしょう。地味ながら確実に資産形成してきたバフェット氏の考え方は、資産形成の基本を表しているのです。

 

2.ローマは1日にしてならず

 

バフェット氏が講演でよく使う表現に、「今日日陰で休めるのも、だれかがその木を植えたからだ」というものがあります。資産は一晩で築けるものではなく、時間と忍耐が必要だという教えです。以下の図表のように、バフェット氏でさえ資産のほとんどが50代以降に築かれています。


 

出典:Forbes
[図表]ウォーレン・バフェット氏の年齢別資産推移 出典:Forbes

 

またバフェット氏は、「株式市場は、忍耐力のない投資家から忍耐力のある投資家に資金を移す場所」とも語っています。逆に言うなら、忍耐力を持って長期投資できない人は、投資をすべきではないということです。

 

忍耐力のない人が投資に参加すると、悲惨な結果が待っています。そういった投資家は感情的な投資判断をしがちなため、上昇相場で掴まされ、下落相場で手放してしまいます。そして、コテンパンにやり込められて痛い目に遭ったあと、投資なんて二度とごめんだと懲りてしまうのです。そうなれば、当然今後の投資機会も失うわけですから、本当にもったいない限りです。

 

投資タイミングの適否はだれにもわかりません。時間を味方につけて投資リスクを低減させる長期投資やつみたて投資は、バフェット氏も勧める投資戦略の王道なのです。

 

3.価格ではなく「価値」に注目

 

この概念は株式投資を行う際にはごく普通に使われますが、つみたて投資でも十分に念頭に置くべきです。

 

ことわざに「安物買いの銭失い」とありますが、その投資対象が価値を持ち、本当に将来的に価格が上がり得るものなのかを判断しなければなりません。つみたて投資は1年や2年で終わるものではなく、バフェット氏のように、何十年も取り組んで、ようやく果実が得られるものだと考えたほうがいいのです。

 

ということは、つみたて投資の投資対象は、長期的に(例えば30年としましょう)価値が上がり結果として価格も上がるもの、30年後も継続運用されているもの、保有コストが低いもの等の条件でスクリーニングすべきです。

 

バフェット氏でさえ資産のほとんどを50代以降で大きく増やしたわけですから、一般の方であればなおさら、長期つみたて投資が資産形成戦略の王道となるはずです。むしろ令和の時代以降は、いわゆる一発買いに警鐘が鳴らされる相場環境が現れるのではないかと、筆者は予想しています。

 

 

太田創

一般社団法人日本つみたて投資協会 代表理事

 

一般社団法人 日本つみたて投資協会 代表理事

関西学院大学卒。
1985年、三菱銀行(当時)入行。
1988年より約10年間、英国およびブラジルで資金為替・デリバティブ等の運用、投資信託の管理業務に携わる。
その後、2000年から2019年までシティグループ(米)、UBS(スイス)、フィデリティ(米)、GCIにおいて投資信託のマーケティング・商品企画を統括。

一般社団法人 日本つみたて投資協会ホームページ:https://www.tsumitate.or.jp/
YouTubeチャンネル:https://bit.ly/34oQ1d3
メールマガジン:https://www.mag2.com/m/0001688049.html

著者紹介

連載着実な資産形成を目指す…長期投資の秘訣

メルマガ会員限定記事をお読みいただける他、新着記事の一覧をメールで配信。カメハメハ倶楽部主催の各種セミナー案内等、知的武装をし、行動するための情報を厳選してお届けします。

登録していただいた方の中から
毎日抽選で1名様に人気書籍をプレゼント!
会員向けセミナーの一覧