本記事では、ラーメンプロデューサー・藏本 猛Jr氏の著書『誰も知らなかった ラーメン店投資家になって成功する方法』(合同フォレスト)から一部を抜粋し、ラーメン店に「投資」してオーナーとなり、報酬を得るための方法を紹介します。今回は、ラーメン店投資のメリット等について見ていきます。

飲食店のフランチャイズの粗利は5%あるかどうか…

飲食店には様々な種類がありますが、その中でもラーメン店投資をお勧めする理由の1つに、ラーメン店はあらゆるフランチャイズで粗利益率が最も高いためです。

 

飲食店では、原価率を30%以内に抑えることで利益率をかなり高く設定できます。

 

ところが一般的な飲食店のフランチャイズに加盟した場合、仕入れを本部から行いますが、これが結構高いのです。そのため、お店の粗利益は5%あるかどうかというのが現実です。一方、私がプロデュースした場合は粗利益が10~15%程度残ります

 

そもそもラーメンは、麺とスープと具材があれば作れますから、原価率や利益率を読みやすいというメリットがあります。他の飲食店ではメニューが多彩なため、仕入れや売上の管理が複雑になり、原価率や利益率を予想することが難しくなります。

 

ラーメン店投資を始める動機は様々だと思いますが、ここで私がプロデュースしたある方の例を紹介しましょう。仮にSさんと呼びます。

 

Sさんは、某商社の社員です。投資ですから、副収入として働かなくても定期的にリターンを得られることが動機の1つとしてあることは確かでした。

 

それならば、なぜ、数ある投資の中でラーメン店を選んだのでしょうか。

 

Sさんは、「自分の店を持ってみたかった」と言っていました。投資したラーメン店は、間違いなく出資者のものですから、「この店は私の店だ」と言えます。自分が直接経営したり、店長として腕を振るったりする必要はありません。オーナーなのです。

 

Sさんと似ている動機としては、「サイドビジネスとして飲食店を経営しているんだ」と言いたい、という人もいました。普段は会社員ですが、「飲食店の経営者」「飲食店のオーナー」と名乗るのは、「実業家です」と言うよりも堅苦しさがなくていいです。実業家であることも間違いないですが「ちょっと飲食店もやっていてね」と言ったほうが肩に力が入っていない感じでスマートなのです。

 

Sさんは、株やFXの投資よりも、お店を持つことのほうがロマンを感じるとも言っていました。

 

コンビニとラーメン店オーナーの根本的な違いとは?

ただ、お店のオーナーになるということでは、昨今はコンビニエンスストア(コンビニ)のオーナーになるという選択肢もあります。

 

しかし、オーナーと入ってもコンビニの場合は、自らが店頭に立って切り盛りすることが多いでしょう。オーナー夫婦で切り盛りしている姿もよく見かけます。

 

実際、昨今では人手不足を補うために、オーナー自らが昼夜を問わず店頭に立ち、その結果疲労で倒れてしまうといったニュースも頻繁に見聞きします。

 

しかも、コンビニのオーナーになったからといって、そのお店がオーナーのオリジナリティーが反映された個性的なお店になることはあり得ません

 

たとえば、セブン–イレブンは誰がオーナーになってもセブン–イレブンですし、ローソンも誰がオーナーになってもローソンです。

 

しかしあなたが投資するラーメン店は、あなたが考案した屋号で呼ばれるお店になりますし、お店の外観や内装、メニューといったところまで、あなたのコンセプトが反映されます。つまり、あなたならではのお店になるのです。

 

しかも、投資家でありオーナーであるあなたは、自ら厨房に入って料理をする必要はありません。それは店長や従業員に任せればよいためです。

 

それでもあなたのお店ですから、思い入れは強くなります。しかも1号店が安定すれば2号店を、2号店が安定すれば3号店をと増やしていくことができます。

ラーメン店投資の利回りは株やFXなどよりも良い⁉

先ほどのSさんですが、「自分のお店を持ちたい」という夢を叶えたと同時に、経済的な豊かさも手に入れました。特にSさんの場合はサイドビジネスとしてラーメン店投資を行ったため、本業から得られる収入にプラスの収入が継続的に入るようになりましたので、かなり生活にゆとりが生まれてきました。実際に一般の会社員よりも収入が多いことから、人間的にもゆとりを感じさせるようになってきました。

 

Sさんの場合は、これまで無縁だった飲食店業界の人たちとの交流が増えたことから、いつの間にかイタリアンレストランの経営にも手を広げていました。

 

事業が面白くなってきたようです。Sさんが人として成長したかどうかは正直私には分かりませんが、視野が広まったことは確かなようです。

 

そしてあるとき、Sさんは自分の知人3人を私の元に連れてきました。ぜひ、ラーメン店投資を指導してほしいというのです。Sさんが言うには、会社員でも1000万円くらいの投資をできる人はたくさんいるのだそうです。

 

ただ、多くの人はそのお金をどのように運用すればよいのか分からない。その結果、ちまたではやっている株式投資やFX、あるいは仮想通貨投資くらいしか思い浮かばないのだと言います。不動産投資という選択肢もありますが、多くの人は頭金が足りません。

 

しかし、Sさんは、ご自身がラーメン店投資をしたことで、この投資の利回りが株やFXなどよりも良いこと、損切りリスクが低いこと、毎日株価や為替相場の上がり下がりにハラハラするストレスもないことなどを身をもって知りましたので、知人の方々を私の元に連れてきたのです。

 

しかも、金融商品への投資よりも、「自分のお店」という目に見えるものへの投資です。そしてSさんたち4人は、投資を決断して、お店の開店から運営まですべて私に任せてくれました。

 

そのため、お店はいずれも順調にリターンを生み続けています。

 

実はここは結構大切なところです。以前、ある経営者の方のラーメン店をプロデュースしたときは、その方が素人であるにもかかわらず、あらゆることに口出ししてきたので、私のほうから手を引いたことがありました。これではうまくいかないと感じたからです。プロを信じて任せていただければ、お店は順調に収益を生み続けてくれるのです。

誰も知らなかった ラーメン店投資家になって成功する方法

誰も知らなかった ラーメン店投資家になって成功する方法

藏本 猛Jr

合同フォレスト

飲食の経験・知識ゼロでもできる!400店以上を成功させたプロデューサーが指南する、ラーメンを作らずに、ラーメン店オーナーになって稼ぐ方法!

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