日本型オペレーティングリースの仕組みやメリットについて詳しく検証している本連載。今回より、広義での「オペレーティングリース」を含めたオペレーティングリースの全体像の理解を深めるために、よくある疑問点についてQ&A方式で展開する。今回のテーマは「日本型オペレーティングリースの案件を見るポイントは?」について。

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Q24. 日本型オペレーティングリースの案件を見るポイントは?

A24.投資家が案件を見るうえで注目したいポイントは、投資のリスクについての観点と、期待する経済条件の観点の大きく2つに分けられる。前者は、①リース物件の資産価値、②リース物件の賃借人(レッシー)の信用リスクなど、後者は、③リース期間の長さ、④予測される損益見込などだ。

 

①リース物件の購入は市場の公正価値で行われているか、リース期間満了時の資産価値の見積もりは鑑定評価などに基づく適正なものになっているか、という点はしっかりと確認したい。

 

②リース料が安定的に支払われるかどうか、レッシーのクレジット(信用)リスクをしっかり見ることも大切である。リース物件を借りる航空会社や海運会社が、業績や財務状況の悪化などによってリース料を支払えなくなるリスクについての検討である。レッシーの信用については、投資をする前に案件を組成するアレンジャーや販売会社などに確認したい。やはり、上場会社や上場会社のグループ企業、非上場会社でも情報開示がしっかりと行われているレッシーの方が好まれる傾向があるようだ。

 

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③リース期間の長さ、④予測される損益見込などは、投資家によって考え方はあるだろうが、自らの目的になるべく合致しているものに投資したい。案件によっても異なるが、リース期間はおおむね10年前後である。投資家にとっては、リース期間が短いほうが早期に出資金や利益を回収できるのでありがたいが、その程度の期間となるのが一般的である。そのため、まれに組成される、比較的短期の案件(5年~7年)については、人気が殺到する傾向が見受けられる。

 

一般的に、匿名組合方式の日本型オペレーティングリース投資は、私募ファンドであり、かつ人気も高いことから、検討にかけられる時間も、他のファンドとの比較機会も限られる。ポイントを押さえた投資判断の軸を持つことが重要だ。

 

 

【参考】

オペレーティングリースとは?「日本型オペレーティングリース」の仕組み・使い方・メリット

 

 

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