前回は、具体的な将来像を描き、「アーリーリタイア」に備える方法を説明しました。今回は、開業後10年未満の医師が陥りやすい「キャッシュ不足」の原因と対策を見ていきます。

医師の周囲にいる「関係者」に問題があるケースも多い

成長期となるステージでは、収入は伸びているが手元に残るお金が思ったほど多くない、キャッシュ不足に陥っている開業医の方の相談が比較的多いです。

 

その原因を調べていくと、開業時に紹介された金融機関や保険会社などからの勧誘で無駄な借入や、不必要な商品を購入しているなど、周囲の「関係者」に問題があるケースがよく見られます。

 

たとえば、担当税理士の訪問が3か月に1回程度しかなく、経営的アドバイスも全くなかったのに、なんの疑いもなく月6万円を支払い、顧問契約を継続していた開業医も開業後してから10年未満の方でした。

 

開業医の場合、よその医院の内部事情を知る機会も皆無ですので、

 

「借入金利はこんなものだ」

「院長だからこれぐらいは保険に入っておくべきだ」

「税理士の仕事はこんな感じだ」

 

という、先入観や思い込みによりおざなりにされているケースが多いことも原因のひとつです。

「疑いの目」を持って支払っているお金を見直す

そのため、支払っているお金のすべてについて、いい意味で疑いの目を持って見直す時期が必要です。関係者なども含めて、「一度立ち止まって振り返り冷静に考える時期」と言えるでしょう。

 

将来的にどんな方向に向かうのか、すべての「利害関係者」に対して見直しをしていきます。

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    本連載は、2015年8月4日刊行の書籍『開業医のための資産形成術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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    恒吉 雅顕

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