実物のカギを利用せずに、玄関鍵の施錠が可能
・スマートロックとは?
スマートロックとは、実物のカギを利用せずに、スマホを利用して家の玄関鍵を開け閉めできる施錠方法のことをいいます。
住宅におけるIoT(*1)の先駆けがこのスマートロックなのです。詳しい使い方などに関しては、以下で説明するメリット・デメリットと一緒に説明します。
*1 Internet of Thingsの略称。ITとモノの融合
また、スマートロックの取り付けは非常に簡単です。スマートロックのメーカーに注文すれば、スマートロックのキットが届きます。そのキットをドアの内側部分に取り付けるだけで、作業は完了になります。取り付けも工具は不要で、強力ながらも後に残りにくい両面テープで取り付けるだけです。そのため、既存のマンションのカギにも容易に取り付けることができます。
・スマートロックのメリット
スマートロックのメリットは以下の4点になります。
① 玄関扉の開け閉めが楽
② 鍵の受け渡しが不要になる
③ 安全性の高さ
④ 紛失時の対応が楽
① 玄関扉の開け閉めが楽
スマートロックを設置していれば、スマホがドアに近づくだけで開錠することが可能です。そのため、バックから鍵を探してわざわざ鍵穴に入れて・・・という一連の作業が不要になります。たとえば、ベビーカーで子供を連れていたり、子供を抱っこしたりしている状態のときにも、楽に開錠できるということです。
また、スマホを持ってさえいれば開錠できます。そのため、鍵を会社に忘れてしまって開けられないなどの状況も防げます。今ではスマホはいつでもどこでも使いますので、スマホが手元にない状態はすぐに気付くのです。
② 鍵の受け渡しが不要になる
鍵の受け渡しとは、たとえば、ベビーシッターさんやハウスキーパーさんなどとのやりとりです。従来であれば合鍵を渡しておくというのが一般的な方法です。しかし、いくらプロの業者さんとはいえ、鍵を渡すのはセキュリティ面からも嫌がる方が多いのも事実です。
そんなときにスマートロックであれば、スマホ上でURLをやりとりするだけで、開錠の権限を与えられます。具体的には以下のような流れです。
1.家主がスマホ上でURLを発行
2.そのURLを該当者にメールなどで送信
この作業だけで、URLを受け取った人は、自分のスマホで開錠することができます。そのURLも期限付きにすることができるので、所定の期日が経てば使用することはできません。これで鍵を複製されるリスクもないので、安心して依頼できます。
また、冒頭でいったように民泊の規制が緩和されたときも、この機能は活用できます。宿泊者と上記のようなやりとりをするだけですので、キーボックスに鍵を入れていたり、わざわざ現地まで鍵を届けに行ったりする必要はありません。
③ 安全性の高さ
スマートロックは、Bluetoothを利用して通信します。Bluetoothは、毎秒1,600回もチャンネルを切り替えているので、第三者がハッキングすることはほぼ不可能といわれています。そのため、スマートロックは第三者が情報を入手して開錠されるリスクは極端に低いです。
また、スマートロックは一定時間経つと勝手にロックしてくれます。そのため、鍵のかけ忘れも防げますし、子供が家に一人でいるときにも安心です。
④ 紛失時の対応が楽
実物のカギを紛失してしまうと、合鍵の制作が必要です。また、ディンプルキーなどの特殊な鍵は、容易に複製することはできません。しかし、スマートロックであれば、スマホをなくしても別のスマホからIDとパスワードを発行すれば入室することができます。
スマホの充電切れで、締め出されてしまう可能性が…
・スマートロックのデメリット
一方、スマートロックのデメリットは以下の2点になります。
① ドアによっては取り付け不可能
② 電池切れリスク
① ドアによっては取り付け不可能
スマートロックはすべてのドアに対応しているワケではありません。スマートロックを注文するときには、必ず自分の家のドアの形状で取り付けられるかを確認しましょう。
② 電池切れリスク
スマホを利用して開錠するので、電池切れを起こすというリスクはあります。その時のために予備のバッテリーを携帯する、もしくは自宅のポストに入れておくなどの対応をすると安心です。
・まとめ
このように、スマートロックは非常に使い勝手のよい便利な商品です。少しずつ日本でも普及していますし、賃貸物件の紹介にも便利です。スマートロックにしておけば、わざわざ鍵を実物で管理する手間が省けるからです。さらに、上述したように民泊にも便利なので、今後はさらに普及していくことが考えられます。