前回に引き続き、「20代30代単身女性向けマンション」を建てる際のポイントを見ていきましょう。今回は、女性に良い印象を与えるマンション空間の作り方について説明します。

天井を高く、窓をふたつにすることで部屋の広さを演出

女性が住みやすい空間をつくるという観点からは、やはり部屋をできるだけ広くかつ明るく感じられるような工夫を施すことが求められます。

 

まず、部屋の広さを演出するためには、何よりも天井高をできるだけ高く取ることが効果的です。たとえば、天井高230㎝で8畳の部屋と、天井高250㎝で7.5畳の部屋であれば、おそらく後者の方が広く感じ、逆に、それに比べれば前者は息苦しく感じるはずです。

 

また、部屋を明るくするためには、採光面や窓の面積を少しでも多くするとよいでしょう。南北に長い物件がふたつあり、それぞれ

 

①「南側にひとつだけ窓がある物件」

②「北側と西側にひとつずつ窓がある物件」

 

である場合、たいてい②の物件の方が、先に入居者が決まります。日当たりはよくても、南側にしか窓のない①の物件より、採光面がふたつある②の物件の方が、部屋が明るく感じられるからです(さらに、広く感じられる効果も期待できます)。

 

女性を意識した「特別仕様」の工夫も取り入れる

さらに、部屋の設備を「まさにこういうものを私は求めていた!」「○○があるなんて、なんて素敵なんだろう!」などというように、20代30代の単身女性の心を強くとらえるような"特別仕様〟にすることも重要となるでしょう。

 

まず、この世代の女性は同世代の男性に比べて衣服や靴の数が多いので、クローゼットやシューズボックスは通常よりも大きめにすることが望ましいでしょう。

 

実際、筆者が取り扱っている物件を内覧される入居希望の方のご様子を見ていると、高さが床から天井まであるようなシューズボックスなどがあるとすぐに目をとめられており、非常に好印象を与えていることを感じます。

 

また、バスルームも女性にとっては関心の大きな場所なので、そこをひと工夫するか否かによって、入居率に大きな差があらわれることにもなります。

 

一例をあげると、筆者の会社でプロジェクトをサポートしたオーナーの方がお持ちの物件には、ミストサウナが設置されている部屋があります。比較的高額の賃料であるにもかかわらず、美容に気を使うモデルなどの職業をされる方が好んで借り上げるので、空室になることがありません。

 

さらに、流行に敏感な女性の興味を引きつけるためには、住まいの快適性をより一層高めてくれる最新の技術に目配りしておくことも有益でしょう。たとえば、今であれば、iPhone などのスマートフォンを操作して、エアコンの温度調整をできたり、部屋に入る前、会社からの帰り道などに照明をつけたりすることもできるスマートハウスシステムが注目されています。

 

また、女性向けということで、今後とりわけお勧めしたい設備としては、光冷暖システムとグラスルーチェがあります。光冷暖システムとは、壁と天井に遠赤外線のセラミック塗料を塗装することによって、冬であれば、ラジエーターの中に流れる温水が共鳴して部屋全体があたたかくなり、夏は、その中を流れる冷水が共鳴して、逆に涼しくなるという仕組みの冷暖房装置です。

 

クーラーは過度に体を冷やし、またヒーターの風は肌を乾燥させるため、女性は、一般的にエアコンの風を苦手としています。光冷暖には、そうしたエアコンのもつマイナスの要素がありません。除湿にも使えるので、湿気の多い梅雨などにも大いに活躍するでしょう。

 

一方、グラスルーチェは、普段は姿見の役割を果たしているガラスミラーから、スクリーンが現れてテレビを見ることもできるという最先端のテクノロジーを用いた製品です。場所を取る液晶テレビを壁の中に納めると同時に、鏡と兼用できるようにすることによって、部屋をより広く使えるように工夫したわけです。

 

機能性とデザイン性を巧みに両立させるユニークな試みのひとつといえるでしょう。

 

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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