鉄道沿線・中心街の特徴を掴み、物件探しの参考にする
地方にお住まいの方の中には、城南エリアについては、まったく知識もイメージもなく、どのような街があるのかピンとこないという人もいるでしょう。鉄道沿線ごとに、エリア内にある中心街の特徴を簡単にまとめておきましたので、物件探しの際に参考にしてください。
<東急東横線>
●中目黒
渋谷、恵比寿、六本木へのアクセスがよい。目黒川沿いは桜並木で緑豊か。おしゃれなカフェやショップ、スイーツの人気店が多い。憧れの住みたい街の上位を占める。
●都立大学
ダイエーの大型スーパーが有名。日本一高いゴルフ練習場「碑文谷ゴルフ場」があることから、セレブ率が高い街でもある。
●自由が丘
住みたい街No.3内に常にランクイン。有名スイーツ店、ファッション店、雑貨店などが多く、女性に人気の街。
<東急田園都市線>
●三軒茶屋
渋谷から急行でひとつ目というアクセスのよさにもかかわらず、都市と下町感がミックスされた街。主要銀行の支店、郵便局、スーパー、商店街など、生活の便利さは世田谷区内でトップクラス。
●駒沢大学
駒沢公園、駒沢大学があり、緑あふれる街。公園を挟む駒沢通りと自由通りにはおしゃれなショップやカフェが並ぶ。
●用賀
駅前の商店街が充実。ゆったりとしたアットホームな雰囲気の街。
●二子玉川
有名人やセレブが通う髙島屋は有名。駅前の開発があり、さらに洗練された街に。多摩川も近く、住環境は良好。近年はライズの誕生でますます注目エリアに。
<東急目黒線>
●不動前
目黒線の南北線・三田線との相互直通運転を背景に、20代、30代の単身者や子育て世代の流入が多くなっているエリア。白金や麻布十番へのアクセスがスムーズ。
●武蔵小山
駅前の全長800mのアーケード商店街が有名。雨の日も濡れずにショッピングできる。地元密着ふれあい型の街。掛け流し温泉「清水湯」が隠れた人気スポット。
<小田急線>
●代々木上原
小田急線、東京メトロ千代田線の2線が利用可能。渋谷、代々木公園も比較的近く人気。住宅街で落ち着いた街。
●下北沢
新宿、渋谷へのアクセスがよく、学生や若者に人気の街。ほどよい下町感があり、生活しやすく、ショッピングが便利。
<東急世田谷線>
●上町
のどかな地元密着型地域。渋谷までのバス便は5〜10分ごとに運行していて便利。単身者からファミリー層まで幅広い年齢層の人が住んでいる。年2回、ボロ市が開催され、開催期間中には700近くの露店が軒を連ね、20万人以上の人でにぎわう。
<京王井の頭線>
●駒場東大前
東京大学のキャンパス(教養学部など)がすぐ駅前にある。大学内は緑が多く、おしゃれなフレンチレストランも。四季折々の風景を眺めながら散歩をしてみるのも楽しい。
城南エリアの物件に投資する際のポイントとは?
本連載のポイントを以下にまとめました。
●城南エリアは生産人口が減る可能性が低く、交通の便、住環境、治安もよい。また地震にも強く、賃貸ニーズが安定して存在している。
●城南エリアは、他の地域に比べ取得コストと賃料収入のバランスがよく、投資効率が高い。
●新築マンションは付加価値をつけやすく、他社物件との差別化が容易である。
●新築マンションは、気密性が高く騒音に強いなど、木造に比べ大きなアドバンテージがある。
●リスクを最小化しリターンを最大化するためには、ファミリー向けではなくワンルームを主体とすべきである。
●城南エリアでは、20代30代単身女性にターゲットを絞るのがベスト。
●20代30代単身女性をターゲットとする場合、デザイン性と機能性の両立が課題となる。また、部屋を広く明るくするための工夫や、広い収納など女性を意識した特別仕様が求められる。もちろん、セキュリティ面の配慮も重要となる。