今回も、マンションを建てる場所として、東京都の「城南エリア」が候補になる理由を見ていきます。

「土地の取得コスト」から投資効率を見極める

前回紹介した2件の物件と、やはり同時期に募集がかかっていた賃貸物件として、港区麻布十番の家賃11万3000円のワンルームマンションがありました(赤羽橋駅から徒歩1分、25.65㎡、2011年5月築)。

 

ここで、注目していただきたい重要なポイントがあります。

 

麻布十番も、東京では、「住んでみたい」という人の非常に多い、城南エリアに負けず劣らず人気のある場所です。そのため、ほぼ同じ広さである三軒茶屋の物件と家賃がさほど変わりません。

 

しかし、家賃は同じでも、物件の取得に必要なコストはまったく違います。土地の価格についていえば、それぞれの立地から判断すると、三軒茶屋の物件は坪200万円あれば購入可能ですが、麻布十番は坪350万円から400万円は必要となるはずです。土地の取得コストは、最大で2倍も開きがあるわけです。

 

にもかかわらず、家賃は倍になるわけではありません。つまり、投資効率から見たら、三軒茶屋の方が格段に高いといえるのです。

 

三軒茶屋と浅草で購入コストは変わらないが・・・

ちなみに、先にあげた浅草の物件の土地価格は、立地から考えると坪200万円近くするでしょう。購入コストは、三軒茶屋の物件と変わらないのに、得られる家賃ははるかに少ないことになるわけです。

 

このように、賃貸ニーズの高いエリアで物件をもつことは、投資効率を高めるという観点からも非常に重要になります。

 

[図表]最近の不動産事情 資料比較

 

本連載は、2013年9月20日刊行の書籍『不動産投資は女性が選ぶ新築RCマンションで始めなさい』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

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