
自由度の高い金融市場で知られる香港ですが、仮想通貨はどのように取引されているのでしょうか。本連載では、香港における仮想通貨の取引の現状や規制を解説するとともに、香港の現地情報についてもご紹介します。今回は、香港の非居住者の立場として香港で資産管理するメリットを見ていきます。※本連載は、小峰孝史が監修、OWL Investmentsが執筆・編集したものです。
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「海外法人・オフショア法人」の合法で賢い使い方
香港の非居住者でも、香港での資産管理は可能
OWL Hong Kong Limitedでは、企業オーナー・個人投資家の方々に、海外での生活を提案することがあります。しかしながら、以前も香港のコンドミニアムについてご紹介したことがありますが、香港に住むことを考えて香港を訪れる方のほぼ全員が、不動産価格のあまりの高さに驚きます。
例えば、金融の中心地区であり、日本人駐在員の多く住むMTR港島線の西灣河駅近くにあるGrand Promenadeの場合、Gross 1,032スクエアフィート(Net 749スクエアフィート)の3ベッドルームで、月の家賃が38,000香港ドル(約532,000円)です(2018年8月調べ、1香港ドル=14円で計算)。もう少し中心地区に近い、香港島最大の繁華街エリアの銅鑼灣(Causeway Bay)から徒歩圏内でありながら、閑静な住宅地にあるThe Leighton Hillでは、Gross 1,485スクエアフィート(Net 1,127スクエアフィート)の3ベッドルームで、月の家賃が77,000香港ドル(約1,078,000円)です(連載第7回参照)。
低税率の国際金融都市である香港は魅力的でも、不動産が高くて狭苦しい香港に住むのは・・・そういう声は少なくありません。
日本では、非居住者(日本非居住者)が銀行口座開設をすることは難しいのですが、国際金融都市である香港の場合、非居住者(香港非居住者)であっても、(最近は難しくなりつつありますが)銀行口座を開設することもできます。
「香港非居住」には、「日本居住」だけでなく「米国在住」や「タイ在住」など様々な国の居住も含まれます。ですから、(香港以外の)外国に移住した日本人も香港に銀行口座を開設することは可能です。
そうすると、住みたい国に住みつつ、香港の優れた金融システムを利用し、香港法人・オフショア法人を利用して資産管理、という良いとこ取りも可能になってきます。
日本人が住みやすい環境が整っているバンコク
弊社には、海外移住済み・海外移住希望のお客様が多くいらっしゃいますが、移住先・移住希望先で多いのは東南アジア、中でもタイのバンコクです。
外務省の在留邦人の統計は国別の数字しか無いようですが、2017年の統計で、タイは日本人在留者の数が72,754人、米国、中国、オーストラリアに次いで第4位と、日本人が非常に多い国です。
バンコクで日本人の多いエリアは、BTS(都市内鉄道)のアソーク駅~プロンポン駅~トンロー駅~エカマイ駅の周辺の約3km四方ですが、このエリアは本当に日本人が多く、日本人向けの施設が、スーパー、レストラン、病院から塾まで、揃っています。
[写真1]日本人エリアの中心、BTSプロンポン駅の周辺

では、コンドミニアムはどうでしょうか。今回は比較的希少なペット可コンドミニアムで2013年築のAshton Morphを訪れました。
このAshton Morph、BTSトンロー駅から徒歩8分のところにあります。
トンローは、駅周辺こそショッピングモールが無く一見するとローカルな雰囲気ですが、日本人駐在員から流行に敏感なタイ人まで集まるエリアになってきています。
[写真2]Ashton Morphのエントランス

道からこのAshton Morphを見ると、緑に囲まれていて気持ちよい作りです。
今回見た部屋は10階でした。高層ビルの立ち並ぶ香港では、10階の部屋だと、窓の外を見てもビルしか見えない、ということになってしまうのですが、バンコクの場合、そんなことはありません。緑が見えて心地よいです。
[写真3]Ashton Morphの10階の部屋からの景色

暑いバンコク生活の楽しみの一つはコンドミニアム内にあるプールですが、このAshtonMorphでは、屋上にあります。
バンコクを流れるチャオプラヤ川を望むことができるのもポイントが高いです。
[写真4]Ashton Morphの屋上プール

しかも、この部屋、57平米で2ベッドルームなのですが、家賃が55,000バーツ(約18万7000円)というのが有難いです。
香港でこのレベルの部屋であれば、家賃30,000香港ドル(約42万円)は下らないでしょう。
弊社のお客様を見ていますと、香港の金融に直結したビジネス、中国大陸と密接なビジネスをされている方は、香港に居住するメリットが大きく、実際に香港に居住される方が多いようです。
一方、実務は番頭格に任せていますという方、事業会社を営んでおらず投資中心の方の場合、不動産が高く狭い香港に住む必要性がありませんので、日本人にとって住みやすく不動産が手ごろな値段で広々としたバンコクに居住される方が多いのです。
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