今回は、中国株のハンセン指数採用銘柄のひとつ、「信和置業」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『中国株四半期速報 2018年夏号』の中から一部を抜粋し、中国株の基礎知識とハンセン指数採用銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

<会社概要>

本社       香港九龍尖沙咀梳士巴利道尖沙咀中心12字楼

設立年    ―

上場年    1981年4月8日

決算期    6月

従業員数 7,140人

経営者    主席 黄志祥

 

[図表1]株価チャート

 

[図表2]企業情報

サイノ・グループの1社、香港トップ5に入る不動産会社

シンガポール華僑の黄廷氏が立ち上げたサイノ・グループの1社で、香港トップ5に入る不動産会社。不動産の販売・賃貸管理、駐車場経営、ホテル経営、証券投資などを手がける。中国本土でも事業展開。福建省のアモイとショウ州、深センに住宅物件を保有する。土地ストックは17年末時点で2230万平方フィート(建築面積ベース)、うち4割が住宅向け。サイノ・グループは同社のほか、尖沙咀置業集団(247/HK)、信和酒店集団(1221/HK)の上場企業3社を傘下に擁する。現在は長男の黄志祥氏が2代目オーナーとして、上場3社の経営トップ(会長)に座る。

 

17年12月中間期は64%減収、201%増益。成都市(四川省)の複合物件「信和・御龍山」の権益80%を売却したことで、56億5300万香港ドルの譲渡益を計上した。残る権益20%について、評価益7億6190万香港ドルを計上したことも利益積み上げにつながっている。

 

一方、売り上げの減少は不動産販売収入の縮小によるもの。同収入(関連会社・合弁会社を含む)は52.0%減の45億6020万香港ドルに低迷した。減収の要因には言及していないが、物件の完工ペースなどが影響したとみられる。他部門では、不動産賃貸の売上高が2.3%増の15億5492万香港ドル、ホテルが7.9%増の4億6724万香港ドルと堅調だった。不動産賃貸部門では、入居率が安定推移。商業施設で97%(前年同期も97%)、オフィスで96%(同97%)と高水準を維持した。

17年12月中間期は64%減収、201%増益

[図表3]連結業績

 

[図表4]資本構成図

 

[図表5]主要業務(売上比率%)

 

[写真]商業ビル「中港城」

●発行済株式総数(百万株)

6,448.46(100)

中国株四半期速報 2018年夏号

中国株四半期速報 2018年夏号

亜州IR株式会社編集

亜州IR株式会社

合計460社もの中国株の情報を収録し、最新の業績内容もカバーしています。出資動向を図示的にまとめた「資本構成図」などにより、銘柄を研究する上でより理解が深まる一冊です。

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