今回は、中国株のハンセン指数採用銘柄のひとつ、「香港鉄路」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『中国株四半期速報 2018年夏号』の中から一部を抜粋し、中国株の基礎知識とハンセン指数採用銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

<会社概要>

本社       香港九龍九龍湾徳福広場地鉄総部大廈

設立年    2000年4月26日

上場年    2000年10月5日

決算期    12月

従業員数 28,305人

経営者    主席 馬時亨

 

[図表1]株価チャート

 

[図表2]企業情報

中国本土の不動産開発事業は急成長

地下鉄(観塘線、セン湾線、港島線、東湧線、将軍澳線、ディズニーランド線、九鉄線)のほか、機場快線(空港特急)やバスを運営。沿線で不動産事業も手がける。中国本土や海外でも事業展開。北京、深セン、杭州などで地下鉄の建設・運営を行うほか、07年にロンドン地下鉄5路線、09年にストックホルム地下鉄、14年にシドニー地下鉄北西線などの運営権を相次いで取得した。

 

高速鉄道計画に新たな動き。15年12月、開通が遅れている「広深港高速鉄路」の香港区間に関し、建設予算が844億2000万香港ドルに決まった。香港政府が負担するが、超過分は同社が負担する。同区間の開通は18年7~9月期を予定している。

 

17年12月期(本決算)は23%増収、64%増益。投資用不動産の評価益が大幅に拡大する。同評価益は前年の7.8倍に当たる63億1400万香港ドルに膨らんだ。不動産評価益を除いたコア利益は11.3%増の105億1500万香港ドル。不動産開発事業の好調が利益成長を支えた。中でも中国本土の不動産開発事業が急成長。深セン市の住宅プロジェクト「天頌」が大部分の物件で引き渡しを終え、利益貢献額が6.3倍の23億1400万香港ドルに拡大した。

 

香港の不動産開発事業についても、利益貢献額が3.5倍の10億9700万香港ドルに達している。一方、香港旅客事業は売上高こそ3.0%増の182億100万香港ドルに伸びたものの、利益貢献は35.6%減の16億5600万香港ドルに縮小。人件費の上昇、新路線開通に伴う減価償却費の増加などが響いた。

前年に比べ、売上高・純利益ともに増加

[図表3]連結業績

 

[図表4]資本構成図

 

[図表5]主要業務(売上比率%)

 

[写真]地下鉄の構内

●発行済株式総数(百万株)

6,007.78(100)

中国株四半期速報 2018年夏号

中国株四半期速報 2018年夏号

亜州IR株式会社編集

亜州IR株式会社

合計460社もの中国株の情報を収録し、最新の業績内容もカバーしています。出資動向を図示的にまとめた「資本構成図」などにより、銘柄を研究する上でより理解が深まる一冊です。

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