今回は、中国株のハンセン指数採用銘柄のひとつ、「東亜銀行」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『中国株四半期速報 2018年夏号』の中から一部を抜粋し、中国株の基礎知識とハンセン指数採用銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

<会社概要>

本社       香港徳輔道中10号

設立年    1918年

上場年    ―

決算期    12月

従業員数 9,978人

経営者    主席兼行政総裁 李国宝

 

[図表1]価格チャート

 

[図表2]企業情報

本土の拠点数は、17年末時点で107カ所に

香港で約80店舗を展開するほか、マカオ、中国本土、台湾、米国、カナダ、英国、東南アジアにも進出している。07年4月、外資銀行による本土現地法人の第1陣として、東亜銀行(中国)公司を開業。本土の拠点数は、発足時の28カ所から17年末時点で107カ所に増えた。海外大手行との関係も強い。三井住友銀、りそなHD、スペインのクライテリアなどと提携関係にある。業務提携。15年4月、本土現法が深セン前海微衆銀行と戦略提携した。微衆銀行は騰訊HD(テンセント:700/HK)が出資する民営のオンライン銀行。

 

17年12月期(本決算)は151%増益。プラスの特殊要因が寄与する。株券登記業務を手がける卓佳(Tricor)の売却が17年3月末に完了。卓佳を除いた継続事業ベースの純利益は、前年を79.7%上回る62億9810万香港ドルだった。

 

中国本土事業の業績回復が継続事業ベースでの増益につながった格好。経済環境の改善に加え、経営管理の強化が奏功し、本土事業の純損益は3億1800万香港ドルの黒字に転じている(前年は4億6200万香港ドルの赤字)。貸倒引当金の減少が業績改善の主因となった。全体の純利息収入は118億3200万香港ドルと、前年比で6.6%増加。

 

純利ざやの拡大が寄与した。純手数料・仲介料収入も1.5%増の24億9300万香港ドルに伸びている。同時に、コスト削減に注力。継続事業の営業費用は1.7%減少し、コスト対収入比率は50.6%(↓5.2ポイント)に改善した。

前年に比べ、売上高・純利益ともに増加

[図表3]連結業績

 

[図表4]資本構成図

 

[図表5]主要業務(売上比率%)

 

[写真]本店

●発行済株式総数(百万)

2,765.50(100)

中国株四半期速報 2018年夏号

中国株四半期速報 2018年夏号

亜州IR株式会社編集

亜州IR株式会社

合計460社もの中国株の情報を収録し、最新の業績内容もカバーしています。出資動向を図示的にまとめた「資本構成図」などにより、銘柄を研究する上でより理解が深まる一冊です。

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