今回は、米国株のダウ採用銘柄のひとつ、「マイクロソフト」の企業情報を見ていきます。※本連載は、亜州IR株式会社が編集・発行した書籍『米国株四半期速報 2018年夏号』の中から一部を抜粋し、米国株の基礎知識とダウ採用30銘柄に選ばれた企業情報を15社ご紹介します。

ビジネスマン向けSNS大手のLinkedInを買収

【IT大手】

IBM製PC向けOSの開発請負からスタートし、「Windows」で市場を席巻した。同シリーズは、PC向けでトップシェア。サーバー、モバイル向けも提供する。OS以外では、ソフトウェア群「Office」が有名。他の事業では、クラウドや検索エンジン「Bing」も手掛ける。2001年に「Xbox」で家庭用ゲーム機に参入。

 

12年にPC・タブレット端末用OSとタブレット端末「Surface」を投入し、15年には「Windows 10」をリリースした。クラウドサービスでも2強の一角として、サービスプラットフォーム「Azure」を展開している。16年にビジネスマン向けSNS大手のLinkedIn(LNKD)を買収した。

前年同期比に比べ、売上高・純利益ともに増加

【足元動向】

第3四半期(1~3月)は売上高が前年同期比15.53%増の268億1900万ドル、純利益が同35.32%増の74億2400万ドルに拡大した。売上高、希薄化後EPS(0.95ドル)ともに市場予想(それぞれ257億7800万ドル、0.846ドル)を上回った。

 

部門別の売上高は、モア・パーソナル・コンピューティングが13.01%増の99億1700万ドル、プロダクティビティ&ビジネスプロセスが16.85%増の90億600万ドル、インテリジェント・クラウドが17.32%増の78億9600万ドルに伸長。

 

クラウド事業で「Azure(アジュール)の売上高が93%増と好調だったほか、ビジネス向けサービスクラウドの「Office365」が42%、LinkedInが37%、PCの「surface」が32%ずつ増加している。営業利益は23.33%増の82億9200万ドルに拡大(内訳は、プロダクティビティ&ビジネスプロセスが22.63%増の31億1500万ドル、インテリジェント・クラウドが23.55%増の26億5400万ドル、モア・パーソナル・コンピューティングが23.98%増の25億2300万ドル)。税引き前利益は21.80%増の86億4100万ドルに伸びた。

 

 

 

※売上構成はコーポレート・その他を除いて算出

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