下げ止まりを見極める「買い注文のタイミング」の計り方

今回は、下げ止まりを見極める「買い注文のタイミング」の計り方について解説します。※本連載では、投資顧問会社「林投資研究所」代表取締役・林知之氏の著書、『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)の中から一部を抜粋し、「低位株選別投資術(FAI投資法)」で勝つための29のルールを解説します。

「下げ止まったか、まだか」を考えることが大切

【ルール 16

買うときは2分割またはそれ以上の分割で、細かく分けるときは下値ほど厚く買う徹底した分析と銘柄選定を踏まえ、確信をもってはじめて「買い注文を出すタイミングを計る」ことになる。それでもなお、雑にならないよう気をつけながら、慎重にポジションをつくっていくのだ。

 

1,000株ずつ買う資金があっても、最初は必ず100株だけ買い、適度に分割していくのだ。

 

ポジションを持たずに場帳で値動きを見ている状態と、その銘柄をわずか100株でもポジションを持って見ている状況では、感じ方が全くちがうのである。

 

「買わないうちに上がったら悔しい」などという発想で値動きを見ているうちに「欲しくてたまらない」状態になり、まとめてバンと買ってしまうというのが、よくある行動である。判断の要である感覚が狂わないように、鋭敏になるように、注意を払う必要がある。

 

「下値ほど厚く買う」とある。分割で買うのだから、買い値は毎回ちがってくる。

 

単純な2分割を考えてみよう。210円で100株買い、次に200円で100株買ったとする。平均は205円だ。しかし、下値の200円で200株買ったら(合計は300株になる)、平均は203円33銭となり、株数の変化によって平均値を有利にすることができるので、そういう工夫をしなさいということなのだ。

 

もちろん、絵に描いたように事は運ばないから、あまり神経質になることはない。200株以上買う場合は、分割で丁寧に安値を拾うと理解すればいいだろう。

 

それよりも、場帳で値動きをどう追うかが問題である。

 

FAIでは、銘柄選定の段階で慎重に慎重に分析をしているから、選んだ銘柄は「大底をつけ、買い安心」との前提で進めていい。

 

値動きの波を見ながら、ただひたすら「下げ止まったか、まだか」を考えることが大切だ。最初はわからなくても、真剣に日々の作業を続けていくうちにある程度、感覚でつかめるようになってくる。

 

低位株は安い位置ほど動きがおとなしく、比較的きれいな上げ下げをみせるから、非常にわかりやすいのである。

チャート分析・慎重な会社の内容検討でリスクを回避

FAIの銘柄選定は、テクニカル分析が主体である。

 

「現在の株価はすべての情報を織り込んでいる」というのが、テクニカル分析の原則だ。これを土台に、「株価は上げ下げを繰り返す」という単純な理論を前提とし、下げきった銘柄の長期的なトレンドの転換点を見つけようというアプローチが有効と考えるわけだ。

 

しかし、下げて安値にある銘柄にはそれなりの理由があるわけで、安いものを買えばいい、ということにはならない。安く買い、買ったあと下げなくても、上がらなければ何の意味もない。

 

また、安値圏から想定外の下げがあれば、上げたときに率のよい低位株だけに被害もバカにならない。倒産してしまう銘柄にぶつかる可能性も、価格の高い銘柄に比べて格段に大きい。

 

だから、「会社の内容は問題なくても、マーケットの人気で低位に甘んじる期間もある」という、低位株投資を成立させる理屈に頼りきるだけでは、回避できないリスクが残ってしまう。そこで、チャートの分析と併せ、会社の内容も慎重に検討していくのだ。「内容のよい会社が安値に放置されているはずがない」と疑ってみるわけである。

 

このように、サイアクの事態を回避する「守り」とともに、内容がよくなっていく過程を狙う「攻め」を両立させるために、手間をかけてファンダメンタル分析をしていくのである。

 

ルール 14~15の解説はあとにして、次回からはルール 17~22のファンダメンタル分析の項目について解説する。

林投資研究所 代表取締役

1963年生まれ。幼少のころより投資・相場の世界に慣れ親しみ、株式投資の実践で成果を上げながら、独自の投資哲学を築き上げた。現在は、投資顧問会社「林投資研究所」の代表取締役。中源線建玉法、FAI投資法を中心に、個人投資家へのアドバイスを行っている。また、投資助言、投資家向けセミナー等を精力的に行うかたわら、投資情報番組「マーケット・スクランブル」のコメンテーターも務めている。林投資研究所の創設者である故・林輝太郎は実父。主な著書に『億を稼ぐトレーダーたち』『凄腕ディーラーの戦い方』『億トレIII~プロ投資家のアタマの中』『うねり取り株式投資法 基本と実践』(マイルストーンズ)、『入門の入門 中源線投資法』『ブレない投資手法 曲げない投資哲学』(林投資研究所)などがある。

著者紹介

連載上がり目の銘柄を狙い打つ! 「低位株選別投資」で勝つための29のルール

本連載は、林知之氏の著書『東証1部24銘柄でらくらく2倍の低位株選別投資術:とにかく29のルールを守るだけ』(マイルストーンズ)から一部を抜粋したものです。掲載している情報は、投資の勧誘や個別銘柄の売買を推奨するものではありません。投資はご自分の判断で行ってください。また、本連載を利用したことによるいかなる損害などについても、著者、版元、および幻冬舎グループはその責を負いません。

 

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

東証1部24銘柄でらくらく2倍の 低位株選別投資術

林 知之

マイルストーン

株式投資するからには10億くらい稼ぎたい! かつて実践者の過半数を億トレーダーに導いた驚異の投資法がついにベールを脱ぐ! 株は「正しい手法」を学べば儲かる! 初心者でも確実に模倣(まね)できるほったらかし投資の技…

 

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