マシンの稼働状況は、すべてオンラインで確認可能

コインランドリーをオープンしたら、日々のオペレーションは次のように行われます。

まず、開店時間（ぼくたちの運営店は基本的に午前6時）になると自動タイマーで入り口のドアが開き、店内の照明が点きます。洗濯機、乾燥機のスイッチもオンになり、スタンバイします。

午前9時から12時くらいにパートのスタッフが出勤してきます。そして12時まで店周辺と店内の清掃を行い、利用客がいれば使い方を説明したりといったお手伝いをします。

閉店はおおむね夜11時です。夜11時を少し過ぎると自動タイマーで店の入り口が施錠され、店内の照明も切れ、店内に入ることができなくなるため、運転中のマシンを除いて洗濯機、乾燥機を使うことができなくなります。

営業時間中、マシンの稼働状況はすべてオンラインで確認でき、それに連動して売上もリアルタイムで分かるようになっています（図表1参照）。

［図表1］PCで確認できる売上データの例

著者のデータによる

また、店内の状況については、音声も含めてウェブカメラによってスマホなどで常時、確認できます。不審な点があれば、こちらから警報音を発したり、声を流すこともできます。

トラブルについては、店舗内に専用の電話番号を掲示しておき、営業時間中はぼくたちの会社の専用窓口がいつでも対応します。マシンの故障など必要な場合は、メーカーへの連絡も行います。

［図表2］ウェブカメラによる店内確認の例

運営・管理は「業者に丸投げ」でOKだが･･･

ただ、ひとつだけ勘違いしていただきたくないのは、「ぼくたちに任せてもらえれば、売上も含めて全部面倒を見ます」といったスタンスでやっているわけではない、ということです。

ぼくたちは、スーパーマーケット立地でのコインランドリーの出店から運営まで、全面的にサポートします。

しかし、事業のオーナーは資金を出し、場合によっては銀行からの借入れも行うオーナーのみなさんです。オーナーのみなさんが、コインランドリー事業全体についての権利と責任をお持ちなのです。

実際にオープンしてみると、すぐ軌道に乗る店もありますし、少し時間がかかる店もあります。事前に市場調査や事業計画のシミュレーションはきちんと行いますが、地域の特性や住民の傾向などもあります。正直、やってみないと分からない部分があるのです。

そういうとき、「お前ら何とかしろ」というのは勘弁していただきたいと思います。もちろん、キャンペーンをやったり、専門の営業部隊を派遣するなど、どうすればいいか一緒に考えます。

不動産投資をしている方は比較的、丸投げの感覚が強いようです。運営、管理は丸投げでいいですが、売上については一緒にやっていくというスタンスであることをご理解ください。