前回は、コインランドリー事業が「財務戦略」として活用できる理由を説明しました。今回は、コインランドリーを「スーパーマーケット」に出店する利点を見ていきましょう。

利用者は洗濯・乾燥中に買い物ができ、防犯上も安心

コインランドリー事業においては、立地がカギを握ります。特に近年は、ロードサイドへの出店が過熱しており、中には当初の想定に反して赤字を垂れ流す状況に陥ってしまうこともあるようです。

 

そこでぼくたちが推奨しているのが、スーパーマーケット立地です。いわば、コインランドリーにおける「S級立地戦略」です。

 

スーパーマーケット立地とは、スーパーマーケットやショッピングモールの一角にコインランドリーを出店するというものです。具体的には、スーパーマーケットの敷地内で、駐車スペース5、6台分の土地を借りて店舗用の建物を建てます。すでにある建物の一部を借りて、テナントとして入ることもあります。

 

「そんなことが可能なのか?」と思われるかもしれませんが、ぼくたちはこれまでの経験とノウハウ、そして様々なネットワークでそれを実現しています。

 

今回からは「スーパーマーケット立地」の魅力とその仕組みについてご紹介しましょう。

 

そもそもコインランドリーの立地は、以前は銭湯の隣などでしたが、その後、郊外型コインランドリーが主流になると、幹線道路沿い(ロードサイド)で駐車場を備えている立地に変わりました。

 

しかし、最近はロードサイド立地も飽和状態になってきています。そこでいま注目されているのが、スーパーマーケットやショッピングモールに店舗を構える「スーパーマーケット立地」なのです。

 

コインランドリーの利用時間は、洗濯にはおおむね30分、乾燥はさらに30分かかります。ロードサイド立地では、その間利用者が店内にじっと座っているケースが多いのです。駐車場の車の中でじっと待っている人もよく見かけます。また、住宅地の近くでは、1回家に帰る人も少なくありません。

 

それに対して、スーパーマーケットや複合ショッピングモールならどうでしょうか。コインランドリーで洗濯・乾燥している間に買い物ができます。食料品を買ったり、雑貨や洋服を見ている間に乾燥まで終わっています。

 

また、スーパーマーケットは人の出入りが多く、防犯カメラなども完備されていて盗難やいたずらの可能性は低いでしょう。冬の夕方、暗くなった時間帯に女性が一人でコインランドリーに来ても、スーパーマーケットやショッピングモールであれば、それほど怖く感じないはずです。

 

利用者にとって「スーパーマーケット立地」は良いことだらけといっていいでしょう。

競合他社がいないため、オーナーにもメリット大

ロードサイドではなく、スーパーマーケットやショッピングモールにテナントとして出店することは、オーナー側にもメリットがあります。

 

まず挙げられるのは、競合他社が出てこないということです。

 

スーパーマーケットはよく、敷地内に他業種を誘致して、集客面での相乗効果を高める戦略をとります。その場合、一業種一店舗が基本です。クリーニングや百円ショップ、ドラッグストアなどがよく大型スーパーマーケットや複合ショッピングモールに出店していますが、同一業種で2社も3社も出ているわけではありません。

 

コインランドリーについても同じです。テナントとして1店誘致すれば、それ以上コインランドリーが出店することはありません。つまり、先に出店すれば競合に対してバリアーをつくることができ、利用客を守ることができます。これが非常に大きなメリットなのです。

 

また、潜在顧客にアプローチしやすいということも大きな魅力です。スーパーマーケットは定期的に新聞の折り込みチラシによる宣伝を行います。そこに、コインランドリーについても費用を負担して掲載してもらうのです。

 

これは非常に効果的です。コインランドリーが単独で折り込みチラシを配っても、ほとんどは手に取ってもらえないままゴミ箱行きでしょう。

 

しかし、スーパーマーケットのチラシは主婦層がよく見るのです。そこにコインランドリーの案内が載っていると、認知される確率がぐんと跳ね上がります。

出店コストがロードサイド立地より高額な点に注意

このように利用客、オーナー双方にとって「スーパーマーケット立地」にはメリットがありますが、出店コストについてはロードサイド立地より高くなります。

 

スーパーマーケットに支払う契約金や地代などもありますが、一番の理由は店舗の規模が大きくなるからです。

 

「スーパーマーケット立地」では、想定する利用客数がロードサイドより多いのが一般的です。待たずに利用してもらうため、マシンの設置台数も多めです。また、快適さということで、洗濯と乾燥が一緒にできる洗濯乾燥機を導入することが多く、機器が別々の場合よりマシンの価格が高くなります。

 

こうしたことから、ロードサイドで安さを売りにしているFCチェーンなどでは2000万円以下で出店できるとしていることもあるのに対し、ぼくたちの提案している「スーパーマーケット立地」では、おおむね3500万円から4000万円が初期投資として必要です。

 

よく当社のホームページを見て、コインランドリー事業をやりたいと訪ねてくる個人投資家の方がいます。こういう方は他社のホームページもたくさん見て、説明会に参加したりしています。「あそこの話も聞いた、ここの話も聞いた」というわけです。

 

それはそれで悪くはないのですが、自分の判断基準がないとどうなるか。自分にとって都合の良い話、耳障りの良い情報だけ鵜呑みにしてしまう傾向があるようです。少ない資金で、多くの利用客が見込める立地に店を出し、高い収益を上げられる。そんなうまい話はないはずなのに、ついひっぱられてしまうのです。

 

ぼくたちは他社のことをとやかくいうつもりはありません。しかし、中にはあり得ないような前提条件を積み重ね、夢物語のような説明をしているところもあるようです。「こちらより、あちらのほうが少ない投資資金で、想定利益も多い」とおっしゃるのを聞くと、そんな話を真に受けて大丈夫だろうかと心配になります。

 

昔から「安物買いの銭失い」といいますが、自分の楽観的な願望に合わせて投資やビジネスを考えていては失敗するだけです。きちんとしたロジックのもとに、投資戦略や事業計画を組み立てないといけません。

 

ぼくたちが提案しているスーパーマーケット立地でのコインランドリー事業は、初期投資の金額が決して安くはありません。

 

しかし、安定性や将来性を考慮すれば適正な水準であり、最終的には十分なリターンが見込めると思います。何より、地域一番店になるには、規模も重要な要素です。そのため、初期投資が少なくなるからといって、安易に小規模店を勧めたりはしません。

 

いずれにしろ、ご自分のお金で投資するのです。ご自分の価値観と判断基準で選んでいただければと思います。

本連載は、2018年6月26日刊行の書籍『「S級立地戦略」で突き抜ける 賢者のコインランドリー投資』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

「S級立地戦略」で突き抜ける 賢者のコインランドリー投資

「S級立地戦略」で突き抜ける 賢者のコインランドリー投資

石崎 絢一,柳田 厚志

幻冬舎メディアコンサルティング

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