前回に引き続き、スイス・ラーニングに加盟する各校について取り上げます。今回は、フランス語圏にある7校のうち残り3校を紹介します。

多様なプログラムを提供する国際都市ジュネーヴの学校

前回に引き続き、スイス・ラーニング加盟校を紹介します。今回は、フランス語圏にある7校のうち、残り3校をアルファベット順に見ていきましょう。

 

●Collège du Léman(コレージュ・デュ・レマン)

(URL:https://www.nordangliaeducation.com/en/our-schools/switzerland/cdl

 

国際機関や多国籍企業が多く集まる国際都市ジュネーヴにある、スイス・ラーニング加盟校の中で最も規模の大きい学校です。総生徒数は2000人近く、国籍数は100ヶ国以上と、非常に国際色豊かです。地元に住むスイスの学生やジュネーヴで勤める家庭の子供も多く、生徒の8割が通学生ですが、寮生たちも賑やかな寮生活を送っています。

 

 

イギリス中学修了統一試験(IGCSE)、国際バカロレア(IB)、アメリカ高校卒業資格と併せて、フランスの大学入学資格試験(FB)とスイスの大学入学資格試験(Swiss Matura)を提供しており、多様なプログラムの中から進路に合わせた選択ができます。また、芸術活動にも重きを置いており、ジュリアード音楽学院との提携プログラムを通して、低年齢から音楽活動に取り組むことができます。生徒が個々の才能を伸ばすことができるよう、ひとりひとりに合ったプログラム構成を心がけているほか、校外での課外活動やスポーツの強化レッスンなど、希望に合わせて調整できることも、大都市ジュネーヴにある学校ならではです。

創立者一族による経営が続く、最も歴史ある伝統校

●Institut Le Rosey(アンスティテュ・ル・ロゼ)

(URL:https://www.rosey.ch/

 

スイス・ラーニング加盟校の中で、最も歴史ある伝統校です。秋学期と春学期には、8~18才の寮生400人がレマン湖畔のロールにある広大なキャンパスで、学業・芸術・スポーツに勤しみ、1月から3月の冬学期は有名スキーリゾートのグシュタードにキャンパスを移し、ウィンタースポーツを楽しみます。

 

 

3~8年生は英語とフランス語の両方で授業を受け、9年生からは国際バカロレア(IB)取得のための英語セクションと、フランスの大学入学資格試験(FB)取得のためのフランス語セクションに分かれ、勉強します。

 

70ヶ国以上から留学生を受け入れており、20以上の語学レッスンを必要なレベルに応じて提供していることから、トリリンガルとして成長する生徒も少なくありません。創立から140年近く経った今も、創立者一族の5代目が経営を続けています。また、世界中に広がる卒業生4000人以上のネットワークが力強いのも、伝統校ならではの魅力です。

 

●Leysin American School(レザン・アメリカン・スクール)

(URL:https://www.las.ch/

 

アルプスの山中、国内でも最も空気がきれいだといわれるレザン村にあるアメリカン・スクールです。全寮制で、12~18才の約320人の生徒が寝食を共にし、勉学に励んでいます。生徒は国際バカロレア(IB)かアメリカ高校卒業資格を選ぶことができます。英語が母国語でない生徒のためのESL(English as a Second Language)プログラムがあり、数学・芸術・体育以外の科目はESLの生徒向けのクラスで学ぶことができます。

 

また4月~8月には、秋の新学年度入学に向けて英語力を強化し、入学時には2単位分を取得できるというブリッジ・プログラムを提供しています。アメリカン・スクールは2学期制で、基本的に春入学はできませんが、3月に学年度を終了後、すぐに留学を希望する日本人生徒にとっては、非常に魅力的なプログラムです。

 

スキーリゾートという立地を活かし、冬学期の午後はスキーやスノーボードなどウィンタースポーツを楽しむことができます。創立以来、家族経営が続いており、家族感をとても大切にしている学校です。

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