融資申込書に必要事項を記入後、銀行の融資担当者へ
外国人でもハワイの銀行で住宅ローンを借りられます。
銀行の住宅ローンを借りる手順としては、融資申込書に必要事項を記入し、本人が直接、銀行の融資担当者に会って申し込みをします。
その際、手続き費用の一部として数万円から十数万円を支払います。これは銀行として、ローン審査などを行うためのものです。申し込み時にはその他、不動産契約書のコピーや、借地の場合は借地料、借地期間などの資料が必要です。
次に、借りる人の各種証明書を入手します。所得証明書、銀行口座の残高証明書、確定申告書、納税証明書、他で借りているローンがある場合はそのローン支払書、他の不動産を所有している場合はその権利書のコピーなどです。
これらの書類を準備している間に銀行では、借りる人が購入する物件の不動産鑑定や申込者の信用調査を行ったりします。
日本人の場合、物件評価額の約3~5割の頭金が必要
どれくらい貸してくれるかですが、基本的に月収(年収の12分の1)に対する毎月の返済額(利子、元金、その他諸経費を含む)の割合が25%から30%以内になること、および物件評価額に対する自己資金(頭金)の割合が自宅であれば20%、投資物件なら30%以内であることです。このあたりの基準は、日本とさほど変わりません。
ただし、物件評価額とは、銀行が指定した鑑定士による評価額で、さらに自治体の固定資産税評価額の方が安い時はそちらになります。また、物件評価額に対する頭金の割合が20%とか30%というのは現地に住んでいる人の場合であり、日本に居住している人では30%から50%程度必要とされます。
なお、ハワイと日本の住宅ローンで一番大きな違いは、返済できなくなった際の取り扱いです。
ハワイを含めアメリカの住宅ローンは、ノンリコース型といわれるものです。日本語では「非遡及型」といわれ、返済できなくなると担保となっている物件は競売にかけられますが、その落札価格がローンの残額に満たなくても、借り主は差額を返済する必要がありません。物件の価格が大幅に値下がりしても物件を手放せばそれで済むのです。
これに対し、日本の住宅ローンはリコース型であり、競売にかけて落札価格がローンの残額に満たないと、その差額は借り主が返済しなくてはなりません。