あまりにも優待利回りが高すぎる場合は要注意
前回に引き続き、しくじりポイントを見ていきます。
②購入して数ヵ月後、突然、優待改悪が発表されたのです。
優待内容の改悪・・・これは、優待銘柄独自のリスクといえます。とくに、優待内容が魅力的な銘柄(多くの人が、その優待目当てに保有している銘柄)の改悪の場合には、株価は大きく下がる可能性があります、というか、ほぼ間違いなく急落します。
しかも、この優待改悪は突然に発表されるもので、不意に巻き込まれると、精神的ショックも大きいのです。とはいえ、ある程度は、優待改悪を予想できないこともありません。
そろそろヤバいかも(優待改悪があるかも)・・・との可能性が高いケースとして、主に、以下の3ケースが考えられます。
1 あまりにも優待利回りが高すぎる
これは、株主にしてみれば大きな魅力ではありますが、企業にとっては大きな負担であり、その負担に耐え切れずに、優待改悪となる可能性が高いのです。そういった意味でも、優待利回りは、要チェックなのです。
2 新設されたばかり
この場合、会社としては、「とりあえず、実験的に優待をやってみた」という場合も少なくありません。なので、その効果が薄かったり、負担が大きかったりすると、アッサリ改悪してしまう可能性が高いのです。
逆に言えば、昔からずっと続いている実績ある優待は、改悪となる可能性は低いです。とくに、「この銘柄といえば、この優待」と、優待そのものがブランドになっているような場合は、改悪の可能性は極めて低いでしょう。
3 業績が振るわない
株主優待は、あくまでも企業の任意(いわば、心意気)ですから、本業が厳しければ、メスが入りやすい領域でもあります。
優待内容に目を奪われると「業績チェック」が疎かに・・・
今思えば、今回しくじったヴィレッジヴァンガードコーポレーション(以下、ヴィレヴァン)については、その3ケースすべてに、見事に当てはまっていたのでした。
当時、ヴィレヴァンの優待利回りは7%超(株価14万円に対して、優待内容はお買物券1万円分)と、かなりの高利回りでした。これは、2012年に新設されたばかりの、まだ新しい優待でした。
また、ヴィレヴァンが優待改悪を発表したのは2016年7月でしたが、2016年5月期は、大幅な赤字となっていたのです。
今回のしくじりは、これだけ優待改悪の『予兆』があったにもかかわらず、それに無頓着だったことです。
とくに、業績悪化はかなり深刻な状況だったらしく、株式投資の基本である「業績チェック」が疎かになっていたことは、反省しきりです。
行ったことがある人は分かると思いますが、ヴィレヴァン店舗はとても賑やかで、楽しい雰囲気です。オモチャ箱をひっくり返したような、面白さがあります。そんなお店で、自由に1万円分も使えたら、楽しいだろうなぁ・・・と、優待内容に目を奪われておりました(言い訳以外の何物でもありませんが)。
そして、株価が下がってきて、お買い得となったときに、飛びついてしまったわけです。
この株価下落も、今思えば、優待改悪の予兆を感じ取った人が、早々と売っていたのかもしれませんね。そういったところも、きな臭さを感じ取るべきだったと、反省しております。さて、今回の優待改悪を受けて、あらためていろいろ調べてみました(改悪前に調べておけ、という話ですが)。
すると、この優待新設のときから、あまりの大盤振る舞い(当時の株価は8万円前後なので、優待利回りは12~13%!)に、「これ、大丈夫か?」「設定間違えてないか?」など、疑問の声も少なくありませんでした。
「これは、続かないだろう」との声も、この優待には、常について回っていたのです(改悪後に、知りました)。
そこにきて、業績悪化のニュースを受けて、「改悪カウントダウン」との声も上がっておりました。なので、優待改悪が発表されたときには、ネット上では、「それ、見たことか」と、まるで鬼の首を取ったかのように勝ち誇る人が、多数出現しておりました。
株主優待は魅力的ですが、それは、優待改悪リスクと隣り合わせです。
優待内容だけでなく、前述の優待利回り、優待実績、本業業績もしっかり確認して、できる限りその予兆はチェックしたいもの。噂レベルの情報も、優待改悪の予兆を探るネタとして案外無視できないことも、今回で実感したのでした。
ちなみに、私がヴィレヴァンを購入したのは2016年2月頃。その後、権利確定日である11月末を楽しみにしていたところ、7月に、突然の優待改悪発表。
本・CD・雑貨等はタダで買えればこそ嬉しいのであって、お金を出してまで欲しくはありません。
今回の改悪によって、優待の金額1万円は変わらずとも、割引券(お買い上げ2000円毎に1000円利用可)となってしまった優待券にはどうしても魅力は感じず、即、売りました。残念ながら、ヴィレヴァンの優待は、私にとっては幻となってしまいました。
最後に、ご参考までに・・・株主優待は、権利確定日時点の株主が受け取れます。
権利確定日とは、原則として決算日、もしくは決算日と中間決算日(3月末決算企業なら、3月31日と9月30日)です。 ただ、権利確定日時点に株主であるためには、その3営業日前までに購入しておかないといけません(株券の受け渡しには3日かかる)。
なので、慌てて権利確定日に購入しても、もう遅いのです。これこそ、初心者がやりがちな、株主優待しくじりの典型例なのです。さすがに私は、そのような典型的なしくじりはやっておりませんが、もし、これをやってしまうとかなりショックなので、一応、最後に付け加えておきました。
●まとめ
→株主優待は魅力的だが、改悪リスクと隣り合わせ
→優待改悪の”予兆”には敏感になろう
→ネット情報も意外とバカにならない