たまたま買ったロレックスの値上がりに味をしめ・・・
高級腕時計も、投資の対象となります。
なぜなら、一定の資産価値と売買の場(マーケット)があり、それなりの価格変動もある
からです。利子や配当はつきませんが・・・。
実際、アベノミクス相場による株高・円安時(※)には、腕時計相場もグングン上昇しました。
※円安になれば、高級腕時計の多くは海外(主にスイス)からの輸入のため、国内価格が上昇する傾向にある。
ただ、それは腕時計相場全体の話であって、実際に投資するとなると、「目利き」や「どこで売るか」など、現物投資ならではの難しさもあるわけです。
本項目は、そこをあまり深く考えずに、たまたま買ったロレックスの値上がりに味をしめて、あまり深く考えずに腕時計投資にトライしてみた顛末です。結論から言えば、「目利き」に失敗(中途半端なブランドを購入)し、「売り場選び」に失敗(リサーチ不足で不満だらけの売却)した挙句、20万円弱の損失を被っております。
<しくじり体験>
2012年夏頃のこと、ちょっといい腕時計でも買おうかな・・・とロレックスに目を付け
ました。
けっこうな値段ではありましたが、これは投資にもなると、思い切って購入する決心をしました。最終的に、デイトジャストⅡというドレスウォッチと、サブマリーナというスポーツウォッチで迷いましたが、①好みと実用性を重視してデイトジャストⅡを選択、56万円で購入しました。
それから3年程して、ふらっと店頭に並ぶデイトジャストⅡの値段を見ると、なんと80万円超え。
アベノミクスによる株高・円安効果もあって、腕時計相場がグングン上昇していたのです。もっとも、買取相場は40万円半ばだったので含み損ではありますが、これは嬉しいものでした。
ただ、当時、50万円強で売られていたサブマリーナは90万円近くになっており、買取相場すら当時の販売価格を超えている状況でした。これを知ったときには、(それまで気にならなかった)約15万円の含み損が、残念でなりませんでした。
とはいえ、ロレックスの値上がりで味をしめた私は、それからは純粋に「投資」として、腕時計を物色するようになりました。
ただ、50万円、100万円するような腕時計には、そうそう手が出ません。そこで、②10万円程度の「ブレラオロロジ」や「オリエント」といったお手軽かつお値打ちなブランド時計を買ったのでした。
その後、株高・円安傾向が続いていることから、期待して買取店へ行くも、提示された買
取価格はいずれも1万円程度・・そんなに安いのかと愕然としました。
残念ながら、調子に乗ってやってみた腕時計投資では、合計20万円弱のマイナスとなりました。
信頼できる買取店を見つけるのは至難の業
実は今回、③腕時計の買取店を見つけるのに、とても苦労しました。
少しでも高く買い取ってもらうべく、というか、安く買い叩かれないようにと、ネットで買取相場や口コミ等を隈なくチェック。ただ、マイナーブランドであるブレラオロロジやオリエントの買取相場の情報は少なく、他ブランドの買取相場等から推測するしかありません。相当な時間と労力を費やし、ようやく、信頼できそうな買取店を見つけたのでした。
しかし、実際に行ってみると、なんだかホストクラブっぽい雰囲気で、客層も明らかにお水系の女性が多く、非常に居心地が悪く、落ち着きません(ネット情報は当てになりません)。ホストみたいな店員に、明らかなガッカリ口調で「これ、1万円ですね」と言われて、なんだかスミマセン、という感じになりました・・・二度と行くことはないでしょう。
これはまた一から、買取店を探さないといけないな・・・と少し憂鬱になるのでした。