前回は、マイホームの建築の際に求めたい「詳細見積もり」について取り上げました。今回は、詳細見積もりを依頼する際のポイントを見ていきます。

まずは打ち合わせ、「希望する家」の情報共有を

前回の続きです。坪単価に何が含まれていようが関係なく、その会社が考える建物本体以外の費用や、さらに通常でも建物本体に含めないことの多い水道や下水の取出し工事、屋外給排水設備、屋外ガス配管設備、カーテン工事、照明器具工事、エアコン設置工事など、およその金額を足してもらった総額を確認すればよいのです。

 

その他に外構工事や、建物の取り壊しがあるならば解体工事、仮住まいの費用などを考慮すれば、おおまかな必要資金の目安が分かります。

 

とはいえ、相談に訪れた建築会社の担当者に「坪数がこれだから、すぐに詳細見積もりを出してくれ」というのも無茶な話です。先にも説明しましたが、建て主がどんな家を建てたいのかは打ち合わせを重ねないと見えてこないからです。

 

建て主がイメージする「快適な家」の中身を一つずつ確かめたうえでないと、詳細な見積もりなどつくりようがありません。ときには打ち合わせに数か月かかることもあります。

会社選びの段階で、多くのモデルハウスに足を運ぶ

最初は詳細見積もりを出せるかどうかの確認を取る程度でいいでしょう。

 

そのために、会社選びの段階で多くのモデルハウスに足を運び、「こんな家で暮らしたい!」と思える会社を探してください。理想がかち合う会社とは、打ち合わせを行う中で互いに信頼関係を築いていくこともできるでしょう。

 

決して「坪単価いくら」の概算見積で選んだ会社と話を進めないでください。

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    本連載は、2018年6月3日刊行の書籍『人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。

    人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

    人生が変わる家づくり 一生気持ちよく暮らせるマイホーム

    兼坂 成一

    幻冬舎メディアコンサルティング

    一生に一度の家づくりで失敗したくない──マイホームを建てようとする人にとっては当然の願いです。家づくりは、家族の人生にも大きな影響を及ぼす一大イベントです。だからこそ、多くの人が間取りやデザイン、素材、設備など…

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