壁に「アクセントクロス」を使うメリットとは?
壁はメンテナンス性を考えると、クロスを貼るのが一般的でしょう。
一口にクロスと言っても、最近は様々なデザインのものがありますが、私はシンプルな白のクロスを基本的にしています。ただし、アクセントを付けるため、壁の一面だけに色や柄の入ったアクセントクロスを使っています。
アクセントクロスは白の量産クロスに比べて高価ですが、種類が多くデザイン性も高いので、部屋の中に文字通り「アクセント」を付けることができます。一面だけに使うならコストも抑えられますし、その割にはインパクトが出るので、おすすめの方法です。
【アクセントクロスの例】
収納スペースは「どの位置にあるのか」がポイント
私の行っている「住みよさ」の工夫の一つが収納スペースの確保です。
身の回りにものが溢れて収納に困ることがしばしばあります。そのため、収納をたくさん設けた方が使い勝手が良くなる、というのは誰もが考えることでしょう。
確かに、とにかく現代人はものが多いですから、収納スペースに関しては、その数を増やしてあげれば必ず喜ばれます。
ただし、ただ付ければ良いというのではありません。どの位置にあるのかがポイントになります。
私は、玄関の横に収納があるのがもっとも便利だと考えます。例えば「シューズクローゼットがあってベビーカーやゴルフバッグ、野球道具を置ける」といった具合に、外から持ち帰ったものを室内に入れず玄関脇に収納できる場所があることが重要なのです。
【玄関収納の例】
収納は、大きさと深さも大事です。
今の時代、和室は流行りませんが、布団を使っている家は多いものです。ベッドであっても掛け布団は使います。
ところが、私は自分のアパートに住んでいた時に、掛け布団をクローゼットに畳んで入れようとしたところ、入らないという経験をしました。
この時は収納の深さではなく、横幅が足りなかったため入らなかったのですが、布団がきちんと入るように、横幅と深さのある収納にしないといけないと感じました。
以来、基本的にクローゼットは横幅を広くして、上部に棚板を設置し、ものが置けるようにしています。また、棚板の下に1本パイプを通して、ハンガーをかけられるようにもしています。
ただし、棚板は上部だけで、下のスペースは空けておきます。ホームセンターで売っている引出ケースを置いたり、布団をしまったりできるようにするためです。
[クローゼットの例]
デッドスペースを有効活用する「スキップフロア」
十分な収納スペースを確保する際に悩みどころなのが、居住スペースとの兼ね合いです。住みやすさを向上させるために収納を増やした結果、部屋の居住スペースが狭くなってしまうというのでは、本末転倒でしょう。
そこで知恵を出してデッドスペースを徹底的に有効活用するのですが、その際に有効なのが、スキップフロアの活用です。
スキップフロアとは、床の一部に高低差を設け、数段の階段でつなげる、いわゆる「中二階」「中三階」を設ける方法です。間取りに変化を出しながら収納を増やすことができます。私の物件では、二つの床の高低差を利用してベッドルームの下に空間を作りだし、140㎝の高さのホームトランクを設置しました。
下の写真の物件は、「ホームトランク」が、6.7畳あります。それでも、居住スペースは7.2畳確保することができました。やはり居住用スペースは、収納スペースを入れないで最低でも6畳はあった方が良いと思います。広さは、強さだと思います。
[スキップフロアの例]