前回は、個人向けのハワイ不動産の種類と特徴を説明しました。今回は、ハワイでの物件見学におけるポイントを見ていきます。

購入時より値上がりする可能性が高い「新築物件」

連載第4回で、ハワイでは新築物件が少ないと言いましたが、まったくないわけではありません。そして、新築物件が売り出された際にはファースト・バイヤーになるのはお勧めパターンです。

 

日本では、新築物件を購入して一度でも誰かが住むと「中古」になり、価格が大きく下がるケースが珍しくありません。しかし、ハワイでは新築物件は希少価値があるため、購入時より値上がりする確率が高いのです。

 

最近は、景気回復を背景に新しいホテルやコンドミニアムのプロジェクトが増えています。

 

例えば、カカアコ地区では大地主であるハワード・ヒューズ社が向こう20年で22棟の高層ビルと4300戸のコンドミニアムを含む930万平方フィートの開発を進める「ワード・ビレッジ」というプロジェクトが進行中です。新築物件を考えている方には狙い目でしょう。

物件見学は自分のエージェントを同行させると安心

インターネットで物件をある程度絞ったら、ハワイへ行って実際に物件を見学します。

 

見学するには事前に自分(買主)のエージェントに頼んで予約を取ってもらいましょう。日本とは異なり、賃貸中の物件でも中を見せてもらえることがあります。また、ハワイでは日曜日の午後2時から5時までは「オープンハウス」といって、売り物件を一般公開しています。

 

オープンハウスをする物件は毎週日曜日の英字新聞に当日の案内が詳しく出ており、例えばハワイで最大の発行部数を誇る「ザ・ホノルル・アドバイザー」紙の日曜版「ハワイズ・ホームズ」には、その日のオープンハウス情報がコンドミニアム・アパートと一戸建てに分かれ、地域別に掲載されています。

 

そのほか、市内のあちこちで、コンドミニアムのエントランスの前や一戸建ての入り口のところに「オープン」という看板が出ており、誰でも予約なしで自由に見学できます。

 

もちろん、売り物件すべてが「オープンハウス」を行うわけではありませんが、ハワイの不動産を知るために利用するのもいいでしょう。

 

なお、実際に購入を検討している物件の場合は、「オープンハウス」であっても自分が依頼したエージェントと一緒に行くほうがいいと思います。売主のエージェントとの交渉を、自分のエージェントを通して行うためです。

 

自分の予算や見学して気に入ったかどうかなどは、売主のエージェントにとっては交渉を有利に運ぶ材料になるので、売主のエージェントとはあまり気軽に話をしないのがアメリカ流の交渉術です。

 

[図表]オープンハウスの新聞掲載例

改訂版 ハワイ不動産攻略完全バイブル

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冨吉 範明, タカ 河野

幻冬舎メディアコンサルティング

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