「社会人限定のオトナ留学」がコンセプトの学校
⑤ MBA
<DATA>
Address: 82b Don Gil Garcia Street, Capitol site, Cebu City Philippines
基本的にセブ島の英語留学は大学生が中心になるのですが、近年では社会人や企業が社員を派遣するケースも増加しています。
MBAは小規模校ですが、「社会人限定のオトナ留学」という他にはない特徴を打ち出している学校です。社会人、あるいは社会人経験者だけを対象にしているので、学生は通えません。さらに、生徒は100%日本人。このようなビジネスモデルで収益が出るのかと疑問に思っていたのですが、実際に留学するなかでその理由は徐々に明らかになりました。
政治経済にも関心を持つ、少数精鋭の講師陣
「講師の質」は、学校選びの際に注目したいポイントの1つでしょう。その点、MBAの講師は、少数精鋭です。彼らの多くは英語を教える知識が豊富なだけでなく、政治や経済などにも強い関心を持っています。
時事問題について講師とディスカッションをするCurrent Event(最近のニュース)などのクラスもあるので、社会情勢などに高いアンテナを張っていることも、講師としての重要な資質なのでしょう。
また、MBAには指定の教科書がありません。講師が生徒の要望を聞いて、最適な教材を探してくるのです。このため、MBAの講師には、生徒の実力を正確に見極めて、自分で授業を組み立てる高いスキルが求められているのです。
<POINT>
卒業式はCore Teacherとの入場や講師との記念撮影など細やかな演出が盛りだくさん! MBAのファンになる人の気持ちがよくわかりました。また、式の後には留学生活を振り返る会やパーティなど、卒業生同士の親睦を深める時間もたっぷりあるので、いい人脈も築けそうですね。
ディベート、ディスカッションの授業も多数
授業は、いつも密度が濃く、宿題も出ました。ディベートやディスカッションをする授業も多いので、時事用語の英語表現を覚えるのは必須。この辺りはさすが「社会人向け」なだけありますね! 授業内容も私に合わせて臨機応変に変えてくれました。
例えば、最初のGeneral Englishの授業で、私が短い文でしか話ができないとわかると、Addinginformation(情報の追加)とGiving examples(実例の提示)が大切だとアドバイスをくれて、moreover「さらに」やfor example「例えば」の使い方を徹底的に練習しました。
「Should death penalty be legal?(死刑制度の是非)」のような議題に対して生徒がそれぞれの意見を述べる形式のグループ授業では、議論を活性化させるため、意見を述べた後には質問もするのが毎回のルール。いつも程よい緊張感がありました。授業の最後に講師が生徒それぞれの改善点を伝えてくれたのもよかったですね。
なお、MBAは担任制で、生徒一人ひとりに必ず専任のCore Teacher がつきます。すべての講師のフィードバックを分析して伝えてくれるCore Teacherのおかげで、自分の弱点はもちろん、長所も知ることができてうれしかったです。
短期留学者は事前にヒアリングやスカイプでのレベルチェックをすることで、初日のレベルチェックテストを免除されます。その分、初日から7コマの授業を受けられます。授業の後にショッピングモールへ行き、最後は新入生歓迎会です。
全員社会人なので、異業種交流会の趣が強いですね。皆さん英語に関心を持っているので自然と話が弾みます。各々の仕事の話や留学の目的なども話し合いました。
朝食はビュッフェスタイル、種類も豊富
食事は、校舎と同じ建物の1階にあるAJITOというレストランで食べることができます。残念なことに、学費には朝食しか含まれていません。朝食はビュッフェスタイルで、種類も豊富です。朝食をがっつり食べて、昼食を軽めにするのが上手な使い方かもしれません。AJITOでは昼食と夕食は別料金になりますが、現地価格で安くいただけます。もちろん、運動ができる場所もあります。
Crown Regency Hotel & Resort内のジムとプールが無料で利用可能。学校から徒歩10〜15分で行けるので、授業前にひと汗流すこともできます。また、このホテル周辺には夕食で利用できるお店もたくさんありますよ。
<REPORT>
Kさん(男性、会社員、48歳)
MBAの講師は全員プロフェッショナルで、「武器」としての英語を身につけたいと思っているわれわれ生徒のニーズに確実に応えてくれました。2週間という短期留学でしたが、当地で過ごした「英語漬け」の日々のおかげで、ある程度自信を持って英語を話せるようになったと思います。滞在時の部屋もきれいで、すごく快適でした。
Mさん(男性、無職、67歳)
会社を定年退職したのを機に、思い切って留学に踏み切りました。MBAを選んだのは、社会人留学という形態に魅力を感じたからです。この年になると、学生に交じって勉強するのには抵抗を感じざるを得ません。「オトナ留学」というコンセプトは、実に素晴らしいと思います。留学で得た英語力を維持するため、今後も継続的に英語を学習していきたいと思います。
<AREA INFORMATION>
MBAがあるのは賑わいのあるセブシティの中心部。Cebu Provincial Capital(セブ州庁舎)がすぐ近くにあります。徒歩圏内にROBINSONS Fuenteというショッピングモールがあったり、マーケットも多いので、買い物には不自由しません。現地の生活を肌で感じられる場所なので、ぜひ現地の方々との触れ合いも楽しんでください。
夜10時くらいまでなら比較的治安は良好です。ちなみに、この界隈には他の英語学校も多数集まっているので、ある講師は「日本人村ができつつある」と言っていました。