今回は、NISAによって手に入る「4つの利益」について見ていきます。※本連載は、証券アナリスト/AFPの頼藤太希氏、CFP/DCプランナーの高山一恵氏の共著、『1000円から増やす積み立て投資術』(standards)から一部を抜粋し、「つみたてNISA」と「iDeco」のしくみの基本についてわかりやすく解説します。

「売却益・配当金・分配金・株主優待」

NISAでは投資する商品によって4つの利益を狙うことができます。

 

まずは売却益です。株や投資信託を買ったあと、値上がりしてから売ると、その値上がりした部分が利益になります。一般的に株は投資信託よりも価格の変動幅が高い金融商品です。大きく値上がりすると、非課税の恩恵も大きくなります。

 

株主が受け取れることがあるのが配当金。会社が株主に支払う利益の分け前の一部です。多くは年2回程度、持っている株数に応じて受け取れます。

 

配当金は投資信託の分配金とよく似ています。分配金は投資信託の決算時に、持っている投資信託の口数に応じて受け取ることのできるお金です。さらに、株主に自社製品などをプレゼントする株主優待を行う会社の株を買って権利確定日を株主として迎えると、その優待品を受け取ることもできます。

 

株主優待以外の利益にはすべて約20%の税金がかかります。しかし、NISAを利用して売買を行うと、その税金をすべてゼロにできるのです。

 

 用 語 解 説 

 

●権利確定日

株式投資で株主としての権利が確定する日。主に決算日などが当てはまる。配当金や株主優待を受け取るには、この3営業日前(権利付き最終日)までに株を買って保有する必要がある。

 

本連載は、一般的な投資信託の仕組みなどを紹介することを目的にしています。特定の金融商品の推奨や投資勧誘を意図するものではありません。また、投資にはリスクがあります。投資はリスクを十分に考慮し、読者の判断で行ってください。なお、執筆者、製作者、スタンダーズ株式会社、幻冬舎グループは、本連載の情報によって生じた一切の損害の責任を負いません。

イラスト:ひろいまきこ

1000円から増やす積み立て投資術

1000円から増やす積み立て投資術

頼藤 太希,高山 一恵

standards

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