潜在意識には「ビックデータ」が眠っている!?
前述のように右脳が直感的に違いを認知したり、物事を判断したりするのには、潜在意識からの情報が基になっているといわれています。
人間の意識には「潜在意識」と「顕在意識」があると聞いたことがあると思います。この2つはよく氷山にたとえられます。海面より上に出ているほんの小さな部分が「顕在意識」で、海に沈んでいる多くの部分が「潜在意識」です。意識の全体からすると「顕在意識」は1割未満にすぎず、「潜在意識」が9割以上を占めているといわれています。
[図表] 潜在意識と顕在意識のイメージ
つまり、「潜在意識」にこそ、まだ活用されていないビッグデータが眠っていることになります。人間が自分の能力を十分に発揮するには、この「潜在意識」を上手に活用する必要があります。
リラックスしているときに「アイデア」が浮かぶ理由
ただ、潜在意識は無意識の領域なのでコントロールができません。意識しなくても24時間休みなく心臓が鼓動するのと同じです。自分で意識的に鼓動を速くしたり、遅くしたりはできないのです。
皆さんもこんな経験があるのではないでしょうか。新しい企画を考えようと、机に向かって一生懸命考えていたけれど、まったく良いアイデアが浮かばなかった。諦めて家に帰って、風呂に入っていたときに、突然すばらしいアイデアを思いついた──。
良いアイデアというのは、リラックスしているときに頭に浮かぶことがよくあります。どこからともなくフッとやってくる感じです。これは、潜在意識の働きだと考えられています。気づきが降りてくるという感覚を意識的につくることができるようになれば、経営にも大いに役立つはずです。