多いのは、移住者による「投げ売り」
バリ島の不動産市場では、時として格安な物件が出ることがあります。単なる投資用物件の投げ売りなら、他の新興国でも起こりえますが、バリ島の場合は「移住者」によるものが多いのです。
私は投資目的で、中国、フィリピン、タイ、マレーシア、ミャンマー、ハワイなど、複数の国・エリアを見てきましたが、バリ島ほど外国人が住みやすい場所はないように思います。もちろん、個人的な好みもありますが・・・。
収益性に魅力のあるエリアは複数あると思いますが、外国人が居住しやすいという点では、バリ島が一番ではないでしょうか。
それなりに発展していて、多国籍感があって、それなりに物価が安くて、収益が取れそうで、金利が高く、それなりに治安がよくて、外国人慣れしていて、それなりに食べ物が美味しくて、種類もあって・・・。
そう考えると、バリ島は外国人が住みやすい場所。それは日本人だけではなく、欧米人にとっても同じなのです。
移住するつもりが、やむをえない事情で帰国することも
住みやすいバリ島へ、将来の計画を立てて移住してくるわけですが、人生は計画通りにいかないもの。
●本国で高齢の親が寝たきりになる
●バリ島で本人が病気になり、帰国して病院にかかりたい
●本国の事業が傾き、帰国して立て直したい
などの理由で、急ぎ帰国を余儀なくされることがあります。移住者が何らかの理由で急ぎ帰国する場合、特にそれが欧米人だと、移動距離の長さも影響するのか、バリ島での資産をすべて売却して帰国することが多いのです。
単なる投資物件であれば、本国に居住して資金だけを投資しますし、資金も余裕資金が多いですから、その場合、相場から大きく乖離した売却をすることは多くありません。しかし、移住の場合は別です。「安くしてでも急いで売却」します。
これは外国人移住者が多い、バリ島特有の現象なのです。