改装の必要性は「お客目線」で判断を
レンタル用のヴィラを改装する場合、「どこまでやるか」がポイントになります。
主な個所は、以下の5つです。
躯体:造作、雨漏り、補強など
表層:床、壁、屋根などの目に見える部分
設備:キッチン、バス・トイレ、エアコン、井戸など
外装:屋根、外壁
外回り:庭、プール、駐車場
もちろん、「現状のままでいい」箇所はそのまま使いますが、「現状でいい」かどうかは、お客様の目線で判断する必要があるでしょう。つまり「使えるか、使えないか」ではなく、快適かどうか、という視点です。
そういう意味で言うと、下記のヴィラは全改装です。これくれいになると、壁、屋根、外装、床、設備、庭など全面的にやる必要があります。
豪邸だから、本気でやると800万円くらいかかるでしょう。それでも、日本の感覚からするとリーズナブルです。
「レビュー」「写真栄え」が稼働率向上のカギ
「このくらいなら、まだ使えるかな」と思っても、宿泊者の目線は違います。
特に短期の宿泊者の場合、ホテルと同じ感覚で利用するから、他人が汚したものについてのチェックは厳しいもの。特に、床、ソファ、テーブル、風呂、トイレなど、直接肌が触る箇所は、自分が汚したものであれば気にならなくても、他人が汚したものは気になるのです。その目線で「快適な状態」を保つ必要がある。
ヴィラの稼働率と料金は、お客のレビューと写真映え、立地で決まります。立地は変えられませんが、レビューと写真映えはどうにかできます。そのための改装です。
オーナーが改装を積極的にできるのは、購入直後のタイミングです。購入直後はヴィラへの愛着や関心が高く、気持ちが入っているからです。後々やろうと思っても、なかなかできることではありません。オーナーになったら、ぜひ、早い段階で手を付けたいものです。