今回は、「投資家意識調査2018」の内容のうち、ホテルや住宅への投資に関心が集まる理由を見ていきます。※ロサンゼルスを本拠とする世界最大の事業用不動産サービス会社のシービーアールイー株式会社(CBRE)。本連載では、そのリサーチ部門が世界の不動産市場の最新情報をお伝えします。
利回りが高く、運用次第でCF向上にも繋がるホテル
魅力的なアセットタイプ(投資戦略別)
●「プライム・コア」または「優良なセカンダリー」を嗜好する投資家に比べて、「バリューアッド」または「オポチュニスティック」を嗜好する投資家の方が、「ホテル/リゾート」「住宅」を嗜好する割合が高い
●利回りが高いことのみならず、ホテルはオペレーションの改善によりキャッシュフローの向上が期待できることや、住宅は収益の安定性を裏づけに高めのLTVで投資できることが、関心を高めている背景と考えられる
[図表1]東京 アセットタイプ別期待利回り
[図表2]2018年アジア太平洋地域でもっとも魅力的なアセットタイプ(投資戦略別)
「需要構造の変化」に敏感に反応する投資家たち
オルタナティブセクターに投資する理由
●オルタナティブセクターに投資する理由としてもっとも割合が高かったのは「需要構造の変化から利益を得る」(35%)。次いで、「初期利回りが高い」(26%)
既に投資済みの既に投資済みのオルタナティブセクター
●既に投資済みのオルタナティブセクターとしてもっとも割合が高かったのは「学生寮・学生用マンション」(23%)。次いで多かったのは「サービス付き高齢者向け住宅/老人ホームなど」(19%)、「ヘルスケア」(13%)
●「高齢化社会」、「ミレニアル」といったキーワードが 、投資家が意識する構造変化を象徴していると考えられる。コミュニケション機能が付加された施設など、多様な商品性が新たな需要を取り込むと期待される
[図表3]オルタナティブセクターに投資する理由
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