土地の値下がりや固定資産税の上昇、そして負担の増す相続税により多くの富裕層が危機に立たされています。そんな中、賢く節税し、資産を守るためにはどうしたらいいのでしょうか。本連載で詳しく解説していきます。

「何もしない」が安全な時代は終わった!?

日本では従来、リスクよりも安心、安定が尊重されてきました。資産もコツコツ貯めて維持し、堅実なことが美徳とされています。特に地方都市の富裕層ほどその傾向が強いようです。しかし、今の時代、その考えのままでは資産は減る一方です。

 

たとえば銀行に預金を置いておいても、今の超低金利下では資産は増えません。それでもこれまでは「株安」「円高」「デフレ」の時代でしたから、そのままにしておいても大幅に減ることはありませんでした。

 

それにデフレでモノの値段は下がり、モノが売れない状況下では、何かをすることがリスクにつながることもあり得ますから、資産を減らさないためには何もしないことも見識だったのです。

「経済動向」と合わせて自分の資産を検証する

しかし、これからは違います。安倍政権の推進するアベノミクスの影響で、経済は「株高」「円安」「インフレ」へと向かっています。金利上昇まではまだまだ時間はかかるかもしれませんが、確実に時代の流れは変わっています。

 

 

その流れに気づかないまま、以前のように何もせず、現状を維持していては、それが逆にリスクになります。これからは状況を読みながら、適切に行動を起こすことがリスク回避につながるのです。

 

もちろん、こうした事情が分かったうえで何もしない、積極的には動かないと決めているのであればそれはそれでよいのですが、従来までのやり方を踏襲しているだけというのであれば、一度、経済動向と合わせて自分の資産を検証し、相続も含めた今後に向けて再考してみるべきです。

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    本連載は、2015年1月23日刊行の書籍『大増税時代に資産を守る富裕層の不動産活用術』から抜粋したものです。その後の税制改正等、最新の内容には対応していない可能性もございますので、あらかじめご了承ください。本書を利用したことによるいかなる損害などについても、著者および幻冬舎グループはその責を負いません。

    大増税時代に資産を守る 富裕層の不動産活用術

    大増税時代に資産を守る 富裕層の不動産活用術

    磯部 悟

    幻冬舎メディアコンサルティング

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