どのくらいの期間で不動産を探したいのか?
土地選びについては、「どのくらいの期間で探すのか」ということも意識しなければなりません。どうしても3カ月以内に不動産を購入したいという人と、ゆっくり2年ほどかけて不動産を購入したいという人とでは、やはり事情が違うのです。
どのくらいの期間で不動産を探したいのかを考えれば、自らのスタンスも決まってきます。
例えば、すぐに物件を見つけたいという人が、複数の不動産業者と一から人間関係を構築していくというやり方をとるのは適切ではないでしょう。時間が限られているのですから、できるだけ早く信頼できる業者を見つけて、ある程度まかせてしまうことが大切です。
一方で時間に余裕がある人の場合であれば、購入を検討している地域の不動産業者をすべてまわり、じっくりと人間関係を作るほうがいいかもしれません。そうすることで、より良い物件に巡り合える可能性が高まるからです。
いずれにしても、場所を特定してピンポイントで物件を探す際には、どのくらいの期間で探すのかということをあらかじめ意識しておいてください。そのうえで、最適な方法を選択することが、結果的により良い物件選びにつながります。
特に資産価値という観点から物件を探す場合には、どのようなエリアであれば資産価値が落ちにくいのかということもヒアリングしておき、きちんと情報を集めたうえで最終的な判断を下すようにしましょう。そのような過程を経て、相場についても徐々に理解できるようになります。
それぞれの不動産業者の「事情」をしっかり考慮
資産価値という観点からマイホーム選びをするとなると、業者の力を借りないと難しいでしょう。特に不動産の価値というものは分かりづらいので、地元のプロに意見を聞いたほうが明らかになりやすいはずです。
例えばインターネットや書籍で不動産の価格を調べようとすると、どうしても限界があります。インターネットには表面的な情報しか掲載されていませんし、書籍の内容は最新のものとは限りません。こと不動産の物件価格は揺れ動くものなので、その都度、確認することが大切です。
どのような物件を購入したいのかということを明確にし、不動産業者に相談することによって、購入するべき物件も明確になります。そのうえで、細かい部分についても詰めていき、最終的に決断すればいいでしょう。
ここで、不動産業者側の事情についても簡単にふれておきましょう。特に土地や建物の販売に関わる不動産業者には、自ら物件を集めている業者と、お客さんに販売することを目的とした業者がいます。その両方を行っているのが仲介業者というわけです。
そのため、自ら物件を集めているだけの業者に相談しても、望むような対応はしてくれない可能性があります。もともと一般顧客に販売することを目的としていないため、相手にしてくれない可能性もあるでしょう。
そのような業者に対して「どうしてもあの土地が欲しいです」などと交渉してしまえば、驚くほど高い値段をつけられてしまうことも考えられますが、それが商売なので仕方ありません。ですので、不動産業者に相談する際にも、それぞれの事情を考慮するようにしてください。