東京一極集中を是正し、地方の人口減に歯止めを・・・
「地方創生」という名のもとに、国を挙げて地方の活性化が進んでいます。
そもそも地方創生とは、東京一極集中を是正し、地方の人口減少に歯止めをかけるために行われている施策です。その結果、日本全体の活力を上げることを目的としています。
安倍政権が実施している経済政策「アベノミクス」には、「大胆な金融政策」「機動的な財政政策」「成長戦略」という三本の矢があるとされていますが、このうち地方創生は「ローカル・アベノミクス」と呼ばれ、注目を集めています。
首相官邸に掲げられている「まち・ひと・しごと創生」の理念を見てみましょう。次のとおりです。
“人口急減・超高齢化という我が国が直面する大きな課題に対し、政府一体となって取り組み、各地域がそれぞれの特徴を活かした自律的で持続的な社会を創生することを目指します。”
「地方移住」に魅力がなければ、地方創生は進まない
人口減少や超高齢化社会の進展というものは、日本が抱える大きな課題です。これらの問題を無視するのではなく、前向きに立ち向かっていかなければ、日本の未来は暗いものになってしまうでしょう。その点、地方創生は大事な発想であるといえそうです。
確かに、掲げられている理念はすばらしいものです。これからの社会に必要なことでしょう。ただ、その実効性については未知数の部分も多いのが実情です。これから先、具体的にどのような行動が伴うのかということは、注視する必要がありそうです。
特にマイホームの取得という観点から考えると、「いかに地方移住はすばらしいのか」という観点から政策を進めなければならないでしょう。地方への移住に価値や魅力を感じてもらえなければ、結果的に地方創生も進めにくくなります。