前回は、契約から引渡しまでの流れと意思決定の重要性について説明しました。今回は、不動産購入の意思決定にかかる夫婦の悩みについて見ていきましょう。

それぞれ仕事が忙しく、話し合いが持ちにくい場合も

不動産の購入を最終的に決断するまでには、各家庭によって紆余曲折があるものです。一人で住むのならまだしも、家族みんなで住むのであれば、全員が納得するような物件を選ばなければなりません。みんなが満足できなければ、不満が残ることになるのです。

 

特に夫婦間の意見というものはまとまりにくい傾向にあります。男性と女性の違いが関係しているのかもしれませんが、女性のほうが決断が早く、男性のほうが深く悩んでしまいがちというのが一般的です。

 

そのときに、どうやって意見を集約して、最終的な意思決定までもっていけばいいのでしょうか。もちろん、きちんと話し合うことが大事なのは言うまでもありません。話し合いによって意見がまとまるなら、それが最も望ましいでしょう。

 

ただ、夫婦ともに仕事が忙しく、なかなかじっくり話し合う機会がないという家庭も多いことと思います。日中は会社へ行き、夜は疲れて寝てしまい、週末は余暇や家族サービスをしているのであれば、話し合う時間などなかなかとれません。

住宅購入は「早めの決断」が得策

そうなると、マイホームの購入時期はズルズルと先延ばしになってしまいます。その結果、住宅ローンの完済期間が後ろ倒しになり、苦労することになりかねません。できることなら、なんらかの工夫をすることによって、早めに決断したほうが得策です。

 

大切なのは、「どうすれば決断できるのか」「なにが意思決定を妨げているのか」と考えることです。例えば住宅ローンを組むということを懸念しているのであれば、「なぜ住宅ローンを組むことに悩むのか」と考えてみることから始めましょう。

 

この話は次回に続きます。

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    久水 陽介

    幻冬舎メディアコンサルティング

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