「なぜ掘り出し物なのか」という視点で考える
不動産でよくあるのが、「掘り出し物」というキーワードです。なんだかおトクなような気がする言葉ですが、実際のところは注意が必要です。なぜなら、「なぜその物件は掘り出し物なのか」という視点で考えると、あまりおトクでない可能性もあるからです。
基本的に考えて、不動産というものはタイミングがすべてです。売りたい人がいたときに、たまたま購入したい人がいればそのタイミングで売買が成立します。つまり、タイミングによって価格が上下する性質を持っていると考えてください。
そうなると、掘り出し物というのはどのような物件なのかイメージがしやすくなります。きっと、どうしてもすぐに売りたい人がいるのか、あるいは不動産業者側の事情があるのでしょう。その事情を想像したうえで、本当におトクなのか考えることが大切です。
不動産価格を理解すれば、裏側の事情も読みやすく・・・
もしかしたら、なんらかのトラブルが発生した物件であるということが、早く処分してしまいたい理由かもしれません。そうなると、おトクかと思って購入した物件が、実はとんでもない爆弾を抱えていたということにもなりかねません。
不動産の価格がタイミングによって変わるということを理解しておけば、その裏側にあるなんらかの事情についても考えやすくなります。短絡的に考えるのではなく、そのように背景にまでイメージをふくらませておくことが大事なのです。
小学校に近い物件であったとしても、そのようなタイミングによって価格が変わることもあります。あらかじめ購入したい場所に狙いをつけておき、日頃からチェックしておけば、条件にあった掘り出し物に巡り合えるかもしれません。