ちょっとしたお得感を演出できる「家電付きプラン」
ある程度年月がたって空室期間が長くなったり、成約率が落ちたかなと感じたときこそ、大家さんの腕のみせどころだ。ここでも大手不動産情報ポータルサイトのチェックボックスの項目を参考にしながら、すこし大胆なくらいのアイディアで自分の物件のアピール度をあげる努力をしたい。
まずは家電付きプランだ。これはテレビや冷蔵庫、洗濯機、電子レンジといった家電を大家さんが用意しておきましょうというプラン。とはいっても、すべての家電を用意するわけではない。このうち1、2点を用意し、場合によっては大家さんからのプレゼントという意味合いにとどめるのがポイント。いわゆる「家具家電付き物件」のように、すべての家具・家電を備え付けにするわけではなく、ちょっとしたお得感を演出するのがポイントだ。
簡素な家具のつくり付けも、入居者にはプラス評価
こうした家電付きプランとならんで効果的なのが、簡素な家具をつくり付けにすることだ。先に触れた吊り戸棚もその一例だが、テレビが置けるような低めの棚を壁面につくり付けにしたり(テレビシェルフ)、パソコン用の作業スペース(PCカウンター)をつくるのもいい。またキッチンに食器棚代わりになるような棚(キッチンシェルフ)をつくるという手もある。
家具代わりになるこうした簡単なスペースがあることが、家電付きプラン同様、築年数の古さや立地条件の悪さなどのマイナスポイントを払拭し、プラスに変えてくれることもある。
注意したいのは、すべての家電・家具がついた物件は、法人契約の場合にはメリットが大きいが、個人の場合、他人がつかった家電や家具には抵抗感が大きくデメリットが大きい場合もあることだ。