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経営計画の策定における「経営理念の見直し」の重要性

前回は、ビジネスモデルの分析で障害となる「過去の成功体験」について解説しました。今回は、経営計画の策定における「経営理念の見直し」の重要性について見ていきます。

経営理念の見直しで、自社の方向性を再確認

本連載において前述したように、経営計画の概要をまとめる際には経営理念の見直しも求められます。

 

経営理念は、事業ドメイン(事業領域)を明確化するものです。経営理念の見直しを通じて、自社がそもそもどのような会社なのかを再認識することができるはずです。

 

たとえば、創業時はメーカーとして出発したものの今は自社生産をしておらず、注文に応じてOEMの形で他社に発注しているような場合もあるでしょう。「あなたのところからモノを買っているのは、納期をきちんと守ってくれるしサービスも良心的だからです」と取引相手が言うような状況であれば、ビジネスの内実はもはや商社と変わりないといえるかもしれません。

 

だとすれば、現在の業務を踏まえた経営理念を改めて作り直すことも検討しなければならないでしょう。

見直した経営理念は、社内にしっかりと浸透させよ

また、経営理念の見直しによってがらりと会社が変わることは少なくありません。たとえば、経営者が男性から女性に代わったある企業では、「女性活躍の五箇条」という経営理念が新たに掲げられました。その結果、女性社員が目覚ましい活躍ぶりを見せるようになり、業績の大幅な向上につながりました。

 

ただし、どんなに立派な経営理念があっても、社長室の壁に額に入れて飾っているだけでは意味がありません。「社内の要所要所で目のつく場所に掲示する」「カードなどにして配る」などの方法で周知させ、社内にしっかりと浸透させることが大切です。

株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1984年、兵庫県神戸市出身。2006年、京都大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人・中堅税理士法人での勤務を経て、2013年に大磯経営会計事務所(現「わかば経営会計」)創業。「中小企業の未来を創造する」を経営理念に、事業承継・M&A企業再生といった中小企業向けの財務・経営コンサルティングおよび税務サービスを展開。

著者紹介

株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1986年、千葉県松戸市出身。2009年、慶應義塾大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人、中堅税理士法人での勤務を経て、2013年より千葉県中小企業再生支援協議会に出向。数多くの中小企業再生支援業務(経営改善支援、金融調整業務等)に従事。2015年4月に株式会社わかば経営会計代表取締役に就任。

著者紹介

連載親族内事業承継を成功に導く「事業の見直し」と「経営計画」の作成法

 

「親族内」次期社長のための失敗しない事業承継ガイド

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大磯 毅/中山 昌則

幻冬舎メディアコンサルティング

戦後70年を迎え、多くの中小企業に降りかかっているのが「事業承継」の問題です。 しかし、現社長のなかには景気の低迷、適当な人材の不在などの理由から廃業を考える人が少なくありません。また、社長の息子や親族などの後継…

 

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