ビジネスモデル分析で確認したい「過去の成功体験」の悪影響

前回は、マーケット分析で不可欠な「自社の強みの明確化」の事例を紹介しました。今回は、ビジネスモデルを分析を通して、過去の成功体験をきっぱり手放すことの大切さを見ていきます。

過去の成功体験が「利益低迷の原因」に!?

ビジネスモデルを分析する際には、自社の現状が過去の成功体験にとらわれていないかどうかを意識することも大切です。

 

売上、利益が減少し続けている企業に共通している原因の一つとして「成功体験から脱却できない」という点があげられます。

 

典型的な例をあげると、ホテル・旅館業では、かつて社員旅行が盛んだった頃への思い入れが今も強く残っているところがあります。「入れ替わり立ち替わりに宿泊客がバスでどっとやってきて、盛大な宴会を開き、ふんだんにお金を落としてくれた。きっとまたああいう良い時代がくるだろう」などというように――。

 

世代交代を機に、次の時代を見据えた戦略への移行を

今は、個人旅行が増えて社内旅行は少なくなっています。また、予約の仕方も電話ではなくインターネットが当たり前です。そのように時代がどんどん変わっているのに適応できていないホテル、旅館の経営者は少なくありません。

 

先代がもし、このように従来のビジネスモデルを踏襲することにこだわり続けていたために業績が悪化しているのであれば、新社長への世代交代は変革を行う大きなチャンスです。過去の成功体験はきれいさっぱり忘れて、次の時代を見据えた戦略を前向きに打ち出していきましょう。

 

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株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1984年、兵庫県神戸市出身。2006年、京都大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人・中堅税理士法人での勤務を経て、2013年に大磯経営会計事務所(現「わかば経営会計」)創業。「中小企業の未来を創造する」を経営理念に、事業承継・M&A企業再生といった中小企業向けの財務・経営コンサルティングおよび税務サービスを展開。

著者紹介

株式会社わかば経営会計 代表取締役
公認会計士・税理士・中小企業診断士

1986年、千葉県松戸市出身。2009年、慶應義塾大学経済学部卒業、在学中に公認会計士試験に合格し、大手監査法人、中堅税理士法人での勤務を経て、2013年より千葉県中小企業再生支援協議会に出向。数多くの中小企業再生支援業務(経営改善支援、金融調整業務等)に従事。2015年4月に株式会社わかば経営会計代表取締役に就任。

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